はじめまして。ソウルドアウトでデジタル広告のクリエイティブ・デザイナーをしている荒川希恵です。デザイナーとして、日々バナー・LPなどクリエイティブ制作をしており、最近ではとくに、Facebook、LINE、SmartNews、Yahoo!などのインフィード広告をメインに担当しています。
本連載では、ソウルドアウトで企業のデジタル広告をクリエイティブ面から支援してきたメンバーが「アンケートLP」の基本をお伝えしていきます。
各回のテーマ(予定)
- 第1回:アンケートLPの基本を解説! 記事LPと比較したときの特徴や実施するメリットとは
- 第2回:適切な設問数や設問内容、媒体別の出現率は? アンケートLP200本を分析した結果を解説
- 第3回:明確な類似性・再現性とは アンケートLP200本の分析結果をもとにした制作のポイントを解説
- 第4回:フォーマットをもとに配信すると、驚くべき結果が アンケートLPをやらない理由はない
アンケートLPの特徴と実施するメリットとは
そもそもアンケートLPとは、バナー広告からコンバージョンページの間に存在する「アンケート形式のランディングページ」のことを指します。
広告からコンバージョン地点までスムーズにユーザーを誘導するために設置し、ユーザーの購買意欲を高めるための、いわばクッションのような役割です。訴求要素をアンケートの設問内に組み込むことで商品の魅力を伝えることができ、CVR(獲得率)の向上が期待できます。
そんなアンケートLPには、次のような3つの特徴があります。
1)能動的なユーザー行動を促すことができる
アンケート形式なので、「自分自身に問いかけながら質問に答える」という能動的なアクションを促し、ユーザー自身の悩みを顕在化することができます。
2)所要時間が短く手軽なためユーザーの離脱率が低い
記事LPと異なるのは、短時間で済むことです。3〜5問程度の質問にタップ形式で回答するものがほとんどで、所要時間は30秒〜1分。離脱率は低い傾向があります。
3)広告色が薄く、ユーザーが受け入れやすい
ユーザー自身は「アンケートに答えているだけ」なのですが、実際には質問に回答していくことでユーザー自身の悩みを顕在化できるため、潜在層を一段階上の階層に引き上げることが可能です。
また、最後のオファーで「回答のお礼」といったインセンティブ形式の表現を用いることで、ユーザーのモチベーションを高め「得をしたい」という心理にもアプローチ。期待感を高めた状態でそのあとのコンバージョンページへ遷移してもらうことができるため、CVRの向上に寄与することが可能なのです。