ピクスタ、プロのフリーランスモデルを手配する「PIXTAキャスティング」を開始

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2022/07/29 09:15

 写真・イラスト・動画・音楽素材のマーケットプレイス「PIXTA(ピクスタ)」を運営するピクスタは、新たにモデルなど、撮影や収録、自社イベントの開催に必要なスキルをもった人物をキャスティングするサービス「PIXTAキャスティング」を開始する。

 まずはPIXTAのストックフォト撮影で活躍中の広告撮影に慣れた実績あるフリーランス・モデルのキャスティングからスタート。クライアント企業の広告などの撮影内容に合ったモデルを手配する。

 将来的には、人物モデルだけでなく、ヘアメイク・スタイリストなど撮影に必要なスキルを持つ人の手配へと広げ、撮影だけでなくイベントに必要な司会者やナレーターなど、さまざまなクリエイティブスキルを持つ人材が集うキャスティングサービスを目指す。

PIXTAキャスティング概要

「PIXTAキャスティング」は、PIXTAのストックフォト・ストック動画撮影で活躍するフリーランスのモデルたちを中心に、多様なモデルを企業の広告などの撮り下ろし撮影を主な目的とするクライアント企業の要望に合わせてキャスティングするサービス。

表情や仕草を含め、さまざまなバリエーションに応えることが求められるストック撮影現場でも信頼の厚い厳選されたモデルたちを、クライアント企業が実現したい撮影内容に合わせてキャスティングする。

キャスティングプラン

写真モデル

  • 撮影:写真(静止画)のみ
  • 用途:ウェブ上での利用
  • 時間:6時間以内
  • 料金:55,000円(税込)/1名

写真/動画モデル

  • ・撮影:写真(静止画)、動画
  • ・用途:ウェブ上での利用(※)
  • ・時間:6時間以内(※)
  • ・料金:77,000円(税込)/1名

※モデル1名あたり22,000円で印刷用途の追加や撮影時間の延長が可能な追加オプションあり

カスタムプラン

  • 撮影、用途、時間ともに、要望に沿ったプランを提案
  • 料金:110,000円〜

※いずれも交通費込みの価格。

※キャスティングしたいモデルがすでに決定済みで、かつモデルの活動エリア外での撮影を希望する場合は別途、出張費の相談を行う場合がある。

※現在はモデルのキャスティングのみ対応している。

※撮影フォトグラファーの手配は別途、PIXTAオンデマンドでの依頼が可能。

※ヘアメイク、スタイリストのキャスティングは場合によって相談可能。

利用の流れ

  1. 申し込み:撮影内容、モデル人数、撮影日など必要条件をフォームより入力
  2. 見積もり・キャスト提案:ヒアリング後、5営業日以内にPIXTAキャスティングより提案
  3. 契約:撮影内容、スケジュール、撮影場所などを決定・契約(撮影2週間前)
  4. 最終連絡:集合日時・場所・持ち物の連絡(撮影1週間前)

登録しているモデルについて

現在、紹介可能なモデルは関東圏を中心に約500名登録している。PIXTAキャスティングに登録するには独自の審査基準を設けており、PIXTAがプロフェッショナルと認定した主にフリーランスで活動するモデルのみキャスティングする。

PIXTAキャスティングに登録するモデル一覧(一部)

登録モデルの性別・年代内訳

実施背景

PIXTAではこれまで、一定の条件を満たしたPIXTAクリエイターに限定し、ストックフォト・動画撮影に協力可能なモデルを紹介する「モデルキャスティングシステム」を保有・運用していた。

一方で、PIXTAを利用する企業からは、たびたび「この写真のモデルを使って広告写真を撮り下ろしたいので紹介してほしい」といった問い合わせが入るなど、企業のニーズは顕在化していた。

モデルを必要とする企業に対し、PIXTAが独自に行ったヒアリング調査では、とくに中小企業やウェブ広告制作会社などで、モデル・芸能事務所にキャスティングを依頼することに対し、価格や条件が不透明なことから敷居の高さを感じていることや、モデルの使用期間や案件に縛りがあることに不便を感じていること。また既存のモデルマッチングサイトだと「若い女性しかいない」「モデルの質にばらつきがある」「撮影をドタキャンされることのリスク」などの悩みを抱えていることもわかった。

また、モデル事務所などに登録せずフリーランスで活動するモデルからは、モデル事務所に登録する安心感や大手案件につながるメリットはあるものの「オーディションなど収入につながらない活動も多い」「活動できる案件に縛りがある」というデメリットがある。モデルマッチングサイトにはそれを解消するメリットはあるが、「撮影案件の信頼性に対する不安」や「自分で価格や条件の交渉をしなければならない」という悩みもあった。

こうした背景とそれぞれの課題を解決すべく、PIXTAでの撮影実績と信頼の厚い老若男女のモデルたちが登録する「モデルキャスティングシステム」をオープン化し、今年1月からテストマーケティングを開始。登録モデルを厳選した上で、正式に「PIXTAキャスティングサービス」としてスタートさせることになった。

これにより、撮影モデルの手配に悩む企業の課題を解決するだけでなく、事前に利用用途が明らかな企業の広告撮影を主としたモデル活動になるため、これまでストックフォトの撮影には抵抗があったモデルにも、新たな仕事との出会いを創出し、活躍の機会を提供する。

今後の展開と方針

「地元にいながら、自分の才能を活かす」を目指し、全国どこにいてもモデルとして活動できるよう、また全国各地の企業が地元のモデルを起用できるよう、厳選しながらも登録モデルの拡充を目指す。

また、2020年からスタートしている「PIXTAオンデマンド」とのシナジーを活かし、企業の撮影に必要な人材の総合的なキャスティングサービスを目指す。将来的には、モデルだけでなく、ヘアメイク、スタイリスト、コーディネーターなど撮影に関わるさまざまなスキルを持つクリエイティブ人材のキャスティングへと広げ、さらに企業イベントに必要な、司会者、ナレーターなど、あらゆるクリエイティブ人材のキャスティングも目指していく方針。