今、多くの一般ユーザーがSNSで情報収集をしています。それに伴い、マーケティングにSNSを活用する企業も増えているようです。中でも注目を集めているのが、インスタグラム(Instagram)。ビジネスでインスタグラムを活用したいと考えている担当者は少なくありません。
実はインスタグラムには、「ビジネスアカウント」が存在しますが、一般の個人が使うアカウントと何が違うのでしょうか。ここでは、ビジネスアカウントを利用するメリットや、ビジネスにおいて上手に活用するためのコツを解説します。
ビジネスで活用できる機能が備わっているインスタグラムのビジネスアカウント
インスタグラムのビジネスアカウントは、インスタグラム上で提供されている、企業が顧客と交流する際に役立つツールなどが使用できる企業利用者向けのアカウントサービスのことです。
現在は一般の個人だけではなく、企業もユーザーとの交流や情報提供のためにインスタグラムを利用しています。つまり、ビジネスアカウントは、企業が自社の情報やサービスを発信する際に非常に有効なツールなのです。
なお、インスタグラムのビジネスアカウントは無料で利用可能。企業はもちろん、大きな影響力を持つインフルエンサー、インスタグラマーと呼ばれる人もビジネスアカウントを運用しています。
個人用アカウントとの相違点
インスタグラムのビジネスアカウントと一般の個人が利用するアカウントは、いったい何が違うのでしょうか。主な違いは、「ビジネスプロフィール」「インサイト」「広告出稿」の3点です。
ビジネスプロフィールとは、企業に関する情報を登録できる機能のこと。インサイトは、アクセス解析ができるツールです。また、ビジネスアカウントでは、広告の出稿ができます。
このように、ビジネスアカウントには集客や宣伝、分析に使えるツールが用意されています。これらは個人用アカウントにはない機能なので、企業にとっては非常に有効といえるでしょう。
インスタグラムでビジネスアカウントを利用するメリット
インスタグラムのビジネスアカウントには、マーケティングや集客、情報提供などに役立つ機能が備わっています。各機能の詳細とともに、ビジネスアカウントを活用するメリットを4つご紹介しましょう。
インサイト機能を利用して分析ができる
インサイト機能を使えば、自社アカウントのフォロワー数の推移や年齢構成、男女比、閲覧数、利用されている時間帯、反応が良かった投稿など、詳細な情報を知ることができます。どの投稿が見られているのか、どれくらい効果があったのかなど、詳しく分析することでマーケティングに役立つでしょう。
住所や電話番号などの企業情報を掲載できる
一般の個人アカウントでは、コメントやDMを使ってユーザーとコンタクトをとらなければなりません。一方、ビジネスアカウントには、企業に関する情報を掲載できる「ビジネスプロフィール」機能があります。ビジネスアカウントを使えば、プロフィール欄に企業の住所や電話番号、メールアドレスを登録できるのです。 企業情報を明記しておけば、ユーザーは企業に直接問い合わせをすることが可能となります。企業とユーザーのコミュニケーションがより簡単になるため、売上にもつながるでしょう。
多くの機能は無料で利用できる
インスタグラムのビジネスアカウントは、基本的な機能については無料で利用できます。ただし、広告出稿については有料となるのでご注意ください。
広告を掲載してユーザーにアピールできる
ビジネスアカウントでは、広告を掲載することが可能です。広告は個人の投稿と同じように表示されるため、自然な形でユーザーにアピールできます。
また、広告を出稿する際は、予算や目的、対象とするユーザー層、掲載期間など細かく条件を設定できます。効率的なマーケティングを行う上で、メリットが大きいツールといえるでしょう。
インスタグラムのビジネスアカウントを有効活用する9つのポイント
ビジネスアカウントの機能について解説してきましたが、単に使うだけでは十分な効果を発揮することができません。ここでは、ビジネスアカウントを有効に活用するための9つのポイントをご紹介します。
1.目標を明確にする
初めに、何のためにインスタグラムのビジネスアカウントを利用するのか、目的や目標を明確にしておく必要があります。
例えば、商品やサービスの認知度アップを目的とする場合は、フォロワーや「いいね!」の数を目標として設定します。購入や契約率などコンバージョンの向上を目指すなら、自社のWebサイトへのアクセス数やエンゲージメント率を数値目標として設定しておくといいでしょう。
2.ハイライト機能を使い、ストーリーを目立たせる
ハイライトとは、通常24時間で消えるストーリーをプロフィールに固定できる機能です。商品やサービスごとにカテゴリーを分けておけば、ユーザーにとってわかりやすく、宣伝にもつながるでしょう。
3.統一感のあるデザイン・ビジュアルにする
インスタグラムは画像や動画に特化したSNSのため、ユーザーからどう見えるかがとても重要です。自社の商品やサービスに対してどんなイメージを持ってもらいたいかを考え、統一感のあるデザイン・ビジュアルを構築しましょう。画像はもちろん、文章の書き方や口調にも配慮が必要です。
4.ユーザーが参加できるキャンペーンを実施する
キャンペーンを企画・実施すれば、フォロワーの増加や認知度アップといった効果が出やすいでしょう。よくあるのが、「このハッシュタグをつけて投稿してください」「アカウントのフォロー+いいね!を押してください」といった条件をつけ、ユーザーに参加してもらう企画です。参加条件をなるべく低く設定したり、プレゼントを用意したりするなど工夫すれば、効果が出やすいといえます。
5.インスタグラム以外のSNSと連携させる
TwitterやFacebookなど、ほかのSNSと連携させることで、アクセス数アップにつながります。また、異なるユーザー層の流入が見込めるので、相乗効果が期待できます。
6.CTAの設定をする
CTAとはCall To Actionの略で、日本語に訳すと「行動喚起」という意味です。ビジネスアカウントでは、プロフィール部分に電話番号等の連絡先を設定できたり、予約といったアクションボタンを設定できたりするため、積極的に活用しましょう。
このボタンを設置することにより、ユーザーは問い合わせをしやすくなります。店舗を持つ企業は特に便利な機能となるため、きちんと設定しておくことをおすすめします。具体的には、「予約する」「お問い合わせ」などのアクションボタンが用意されています。
7.なるべく「広告感」が出ないようにする
本来インスタグラムは、ユーザー同士の交流がメインです。ですから、広告はユーザーから敬遠される傾向が強いといえます。よくあるのが、多くの情報を伝えたいがために文章が長くなってしまうケース。なるべく広告感が出ないよう、画像や動画をメインにしつつ、文章量やハッシュタグの数を調節しましょう。
8.オリジナルのハッシュタグを作り、投稿を促す
商品やサービスの魅力を広げられるような、オリジナルのハッシュタグを作りましょう。ハッシュタグが拡散し人気が高まれば、フォロワー数の増加や認知拡大、ひいては売上アップにもつながるはずです。
例えば、商品訴求などのためのキャンペーンを実施する際には、専用のハッシュタグを作り、ユーザーに投稿を促すのが良いです。特にプレゼント企画の場合、キャンペーン実施期間中は投稿数が一気に増えるため、商品やサービスの認知度アップが期待できます。
9.メンションを活用する
メンションとは、「@+ユーザーネーム」の形でリンクを付加する機能です。投稿文にメンションを入れれば、1タップでプロフィールに移動できるので、新規ユーザーの流入や満足度向上にもつながります。
ビジネスアカウントを有効活用し、認知度や売上アップを目指そう
インスタグラムにおけるビジネスアカウントの特徴や機能、有効活用のポイントについて解説してきました。 一般アカウントからビジネスアカウントへの切り替えは簡単で、しかも便利な機能が備わっています。ビジネスアカウントをうまく利用し、集客や認知度の向上、売上の拡大を目指しましょう。