こんにちは!株式会社Cosmowayが組織するデジタルプロダクション「factory4」のUIUXデザイナー新谷です。今回はAIが搭載されたRAW現像ツール「Luminar Neo」にフォーカスします。
私自身、普段はアドビのPhotoshopとLightroomを使用しているのですが、あるきっかけから「Luminar Neo」も使用しています。ツールの概念や編集の仕方など切り口や打ち出しがおもしろいこのツールについて、UIUXデザイン目線も交えながら考察していきます。
「Luminar Neo」とは
「Luminar Neo(ルミナーネオ)」はウクライナのSkylum社が発売するRAW現像ソフトで、AI(人工知能)を搭載した、RAW現像もできる画像編集ソフトLuminarシリーズの最新版です。写真編集を行ったことがない初心者の方でも、画像編集をAIがサポートして、最適な編集を提案したり修正してくれます。たとえば人物や背景、遠近を認識するため写真編集を効率よく行うことができ、プロ並みの画像編集を容易に行ったり、AIを使わずに、自ら細部を微調整しながら現像することも可能です。
それでは、Luminar Neoのキャッチーな機能のひとつで人物背景のボケが弱い場合などに用いる「ポートレートボケAI」を使ってみましょう。次の写真をみてみると、背景がボケきっていないことがわかります。
これにポートレートボケAIを用いることで、次のような画像になります。背景がしっかりとボケていますね。
AIが写真の背景、遠近を認識するため、簡単に要素を切り分けて編集することができ、基本的に適用量(この時はボケ)のパラメータを変更することで反映されます。背景がしっかりとナチュラルにボケているのがおわかりいただけるかと思います。とても簡単です。
Adobe PhotoshopやAdobe Lightroomとの違いは?
現像ソフトを探す際の候補としてはアドビの「Lightroom」が挙がるのではないでしょうか。使用しているユーザーも非常に多いと思いますし、検索するとLightroomとLuminar Neoの比較サイトもたくさん出てきます。Lightroomのメリットのひとつは利用者の多さと歴史の長さでしょう。そのため解説など参考書籍や情報源も多く、Photoshopとの連携や編集項目も豊富にあります。一方Luminar Neoは比較的新しいツールのため、情報源も限られています。
また価格の部分ではとくに大きな違いがあります。Lightroomはサブスクリプションで月額1,078円(税込)、Photoshopとの組み合わせでは月額2,178円(税込)となっています。Luminar Neoはサブスクリプションと買い切りの両方が用意されており、買い切りのライセンスは16,000円前後です(2022年11月上旬時点)。購入時期やキャンペーン、クーポンなどで価格は変動していますが、長期的に利用するのであればLuminar Neoのほうがランニングコストは抑えられるでしょう。