トレンドもコミュニティも量より質 SHIBUYA109 lab.トレンド大賞2022を発表

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2022/11/10 07:00

 SHIBUYA109エンタテイメントが運営する若者マーケティング研究機関『SHIBUYA109 lab(シブヤイチマルキューラボ)』は、SHIBUYA109 lab.独自ネットワークに所属するaround20(15~24歳)564人の女性を対象に実施した2022年のトレンド調査の結果を発表した。

 今年は「カフェ・グルメ部門」「アーティスト部門」 「ヒト部門」「コンテンツ部門」「コスメ・スキンケア部門」「ファッション部門」「体験部門」「ヲタ活部門」「ポーズ部門」の全9部門にて大賞を決定。ノミネート候補については、34名の高校生・大学生と選定した。

カフェ・グルメ部門│テイクアウト&おうちで楽しむスタイルが主流

 コロナ禍を経て、イートインのカフェだけでなく、テイクアウトしてピクニックや“おうちカフェ”で楽しむ選択肢が定着。そのため、テイクアウトで楽しめるフードが多くランクインしたことが今年の特徴となっている。

アーティスト部門│次世代K-POPアイドルが話題。ファッションやポーズも参考に

 ノミネート一覧には邦楽・アイドル・K-POPなど幅広いアーティストが挙げられたが、昨年に引き続きTikTokなどのSNSで投稿される動画の挿入歌として、多く使用されたアーティストが多数ランクイン。またK-POPアーティストは楽曲だけでなく、ファッションや写真を撮る際のポーズも注目されている。

ヒト部門│共通点は「切り抜きたくなる個性」

 昨年はTikTokを中心に活躍したインフルエンサーが多くランクインしていたが、今年は俳優やインフルエンサー、芸人とさまざまなバックグラウンドを持つ人が選出された。共通点は「切り抜きたくなる個性」を持っていること。「切り抜き動画(好きな場面を切り抜き編集された動画)」がきっかけでその人の魅力が伝わり、話題になることが多い傾向にある。

コンテンツ部門│コア層からライト層まで幅広く人気。コンテンツを観てなくても楽しめる仕掛けで波及

 コンテンツ自体が人気なのはもちろんだが、セリフや劇中挿入歌などがSNSで切り取られ、コンテンツを詳しく知らない人たちにも楽しまれていたことが共通点となっている。

コスメ・スキンケア部門│「透明感」と「艶感」がキーワード。「束感まつげ」に注目

 昨年まではスキンケアアイテムのランクインが特徴的だったが、今年は出掛ける頻度も増えたこともあり、メイクアイテムへの注目が高まった。また引き続きマスクをする生活が続いていることから、ヘアケアやアイメイクのアイテムが多くランクインしたが、今年はまつげに関するアイテムが注目されているのが特徴だった。

ファッション部門│Y2Kがトレンドに。「カラフル&ボリューム感」がキーワード

 今年は2000年ごろに流行したファッションスタイル「Y2K」がトレンドとなり、多くのZ世代が楽しんでいる様子が見られた。ここ数年、トレンドの中心となっていた淡色でまとめるシンプルなファッションスタイルに反して、カラフルな色使いや、手や足にボリュームを出す特徴的なアイテムがポイントとなっている。

体験部門│「自分を知る体験」に注目、うちらだけの体験を重視

 ノミネートでは「納涼船」などが挙げられ、コロナ禍で中止されていたイベントが久しぶりに開催されるなど、これまで我慢していた体験を思いきり楽しむ様子が特徴的だった。また、自分に対する理解を深めることができる診断サービスへの注目度が高いこともポイントである。

ヲタ活部門│推しに会いに行くための創作ヲタ活が活発に。推しは日常的にお出掛けに“連れて行く”存在

 約8割のZ世代が楽しむヲタ活では、久しぶりにコンサートなどのイベントが開催されることも増え、会場で使うヲタグッズの創作がトレンドに。SNSで情報収集しながら創作グッズを作り、オリジナリティを表現することで推しへの愛を表現している。ヲタ活は日常化しており、普段のお出掛けの際も推しグッズを持って遊びに行く姿が多くみられている。

ポーズ部門│平成ギャルみの強いポーズがトレンドに。韓国アイドルからのポーズの逆輸入がポイント

 外出が増え、写真を撮ることが増えた今年は、友達との仲の良さを表現できるポーズが多く生まれ、話題となった。

調査の概要

  • 調査期間:2022年9月~10月
  • 調査パネル:SHIBUYA109 lab.独自ネットワーク/WEBアンケート調査
  • 性別:女性
  • 年齢:15~24歳
  • 有効回答数:N=564
  • 調査実施・分析:SHIBUYA109 lab.(運営: SHIBUYA109エンタテイメント)