YouTuberリロ氏に聞く、企業コラボの心得とクリエイターとしてのこだわり

YouTuberリロ氏に聞く、企業コラボの心得とクリエイターとしてのこだわり
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2024/06/04 08:00

 ホットサンドメーカーでベーコンとチーズを焼いて食べる「欲望に従った絶望的に頭の悪い料理をするだけの動画」などがバズり広く知られるようになったクリエイター リロ氏。YouTubeやXなどで多くのフォロワーを持つ同氏に、動画投稿のコンセプトや企業案件で意識していることなどについて聞きました。

狩猟から料理へ 動画制作は「ご飯をつくるついでに」

――まずはSNSで活動を始めたきっかけについて教えてください。

もともとはブログで狩猟に関する発信を行っており、当時のTwitter(現X)は2015年に始めました。当初はアウトドア系の投稿はしておらず、ブログの更新案内などをツイートする程度。それ以外は、日常的に行っていた狩猟についてつぶやくなど、とくに変わった使いかたはしていなかったと思います。

現在のような料理系の投稿に切り替えたのは、おそらく2018年の冬ごろ。そもそも僕の狩猟は「忍び猟」と呼ばれる単独で行うもの。これはあまりポピュラーなスタイルではなく、犬や人数を揃えて無線でやりとりをしながら狩猟をする人のほうが圧倒的に多いんです。それに忍び猟だと、動物に会える頻度自体が下がるため捕獲率は低い。毎日山に入っても、何も捕獲できない日が長く続くこともあります。だからこそ、マンネリを感じないために昼ご飯ぐらいはしっかり食べたいという気持ちになり、ガスバーナーを買って袋麺を茹でたりするようになったわけです。

そんな2018年冬ごろにTwitterにシンプルな動画の投稿機能があることに気づき、コーヒーを淹れている動画などをシンプルにアップするようになった記憶があります。2019年ごろには、少しつくりこんだ動画も投稿するようになりましたね。Twitterはタイムラインで流れていってしまうため保存用でYouTubeにアップするようになりました。そのころには狩猟に興味があるわけではない方々もフォローしてくれるようになり、フォロワー数も5,000~8,000程度になっていた気がします。

投稿がバズりだしたのは、2019年10月下旬ごろ。動画から収益が得られえるようになったこともあり、2020年の夏くらいからは毎日投稿するようになりました。ちょうどコロナのパンデミック禍で「ステイホーム」が強く推奨されていたタイミングだったので、エンタメとしての需要があったのだと思います。当時はまだ会社勤めをしていたので、帰宅してご飯を作るついでに動画を回していました。

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