数十ものウェブサイトを自動リサーチする“回答エンジン”
Perplexityは2022年創業のAIスタートアップの1社。AIスタートアップといえば、「ChatGPT」のOpenAI、「Claude」のAnthropicなど、ここ10年ほどで次々と誕生している。そのなかには、CEOが辞任した英国のStability AIのように、大量の資金を手にしながらトラブルに陥った例も出てきている。
Modisett氏は、AIスタートアップは大きく2つに分類している。ひとつは「フロンティアAI」とModiseett氏が称するインテリジェンスを構築している企業で、もうひとつはAIを活用してユーザーにサービスを提供する会社。Perplexity AIは後者に該当する。
「人々はAIを使って何をしたいのか、AIで何ができるのかを私たちは考えている」とし、そうして至ったPerplexityとは、「AIがあるからこそ実現した『answer engine(回答エンジン)』で、情報を得るための新しい方法」だと説明した。
具体的にPerplexityはAIを活用して何を実現するのか。Modisett氏は「自動化されたリサーチツールであり、あらゆる質問に答えることができる」と言う。
「Perplexity AIはインターネットにあるリアルな情報を利用しており、ユーザーのあらゆる問いに迅速かつ正確に答えます。簡単な調べ物から複雑な質問まで、一貫して答えられることを目標としています」
天気を聞くこともできれば、「私はベジタリアンで1日1マイルしか歩きたくない。○○エリアに滞在したいという条件で東京の旅行プランを作って」といった複雑な質問にも答えることができる。検索エンジンであれば、入力したキーワードに対して複数のウェブサイトが表示されるだけだが、Perplexityは数十ものウェブサイトを自動的にリサーチしたうえで答えを返してくれる。
Modisett氏の言葉にあるように、強みは「正確さと10秒以内という迅速さ」だ。
「言葉では表現しきれないので、まずは使ってみてほしいです。30ものことなるウェブサイトを自動的に調べ、数秒でパーソナライズされた回答が出てくる。びっくりするような体験です」