コーポレートブランド確立に効果的な方法とは コーポレートサイトリニューアルの裏側を公開

  • X
  • Facebook
  • note
  • hatena
  • Pocket

企業としての「らしさ」をどのようにビジュアルに落とし込んだか

 ビジュアルモチーフは、SUPER STUDIOがMISSIONとして掲げる「コト、モノにかかわる全ての人々の顧客体験を最大化する」というメッセージの「コト、モノ」が表現できるデザインにしたいと当初から考えていました。また、コーポレートサイト以外にも採用サイトや各種資料などにも活用できる形を想定しており、シンプルな形状でありながら拡張性と表現の汎用性がある「キューブ」を採用しました。

 キューブそのものは、MISSIONにもある「コト、モノ」の最小単位を表しており、「私たちの情熱を内包した『コト、モノ』の形状を自由自在に変化させることで、豊かな社会と未来の形成に貢献する」という思いが込められています。キューブの表現の多様さを活かすために、静止画ではなく動的な表現を検討し、一部3DCGを取り入れています。線画イラストやCGなども検討しましたが、3DCGであればアニメーションでの制作が可能で、先進性も表現しやすいと考え、コーポレートサイトのファーストビューやMISSION・VISION・VALUEのページに反映していきました。

リニューアル後のSUPER STUDIOコーポレートサイト
リニューアル後のSUPER STUDIOコーポレートサイト

 また、プロジェクトのゴールである「事業・組織、カルチャーの浸透」の一環として、7つのCULTUREをビジュアルで表現しました。CULTUREはVALUEにもとづいた行動指針であり、仕事を楽しみながら人として成長していくための条件と考えています。これらをSUPER STUDIOを知らない方にも社内のメンバーにも正しく理解してもらえるよう、キューブの形状を変化させながらそれぞれのCULTUREに沿ったデザインを施しました。

 ほかにも、サイト内の情報設計やUX、SEOの改善にも注力しました。以前のコーポレートサイトでは、ページごとの情報の関連性やサイト内のユーザーの動きを意識して制作できていなかったため、ユーザーがほしい情報を適切なタイミングでキャッチできるよう、ユーザー導線を意識して必要な情報を順序立てて盛り込みました。

 また、ページごとの目的に沿って回遊性を高めるパーツを設置することで、ユーザーが直感的にサイト内を見て回れるように意識しました。さらに、SUPER STUDIOという社名とメインプロダクトである「ecforce」の関連性を強化するため、ページ内のテキストやコンテンツ制作では、使用するキーワードやテキストのルールを設定。これにより、SEOの検索順位も改善しました。現在はGoogleアナリティクスを活用して、サイトのPV数やCV数、回遊率、SEOでの検索順位などを定期的に確認しています。