電通Gが「dentsu Japan AIセンター」発足 約1000名の専門人材でAI開発・活用を推進

  • X
  • Facebook
  • note
  • hatena
  • Pocket
2025/07/08 17:30

 国内電通グループの5社(電通、電通デジタル、セプテーニ・ホールディングス、電通総研、イグニション・ポイント)は、AI活用・開発の中核を担うグループ横断組織「dentsu Japan AIセンター」を発足した。約1,000名のAIに関する専門人材を擁し、企業変革に貢献する。

 AIを「企業変革の中核」として位置づけ、経営層・事業部門・管理部門・技術/開発部門が一体となって推進する「センター・オブ・エクセレンス(CoE)」として同センターを発足。AIに関する技術・データ・人材・知見を横断的に結集し、AIネイティブ化をけん引する役割を担う。社内活用にとどまらず、外部顧客の変革支援にも取り組む。

 次の6つの専門ユニットが、横断的かつ実践的な活動を展開する。

AI業務効率化ユニット

 社内業務におけるAI活用を通じて、生産性向上と業務効率化を推進。AIツールの開発・導入、AIスキル向上支援などを通じた利活用の推進により、日常業務へのAI浸透を図る。

AIマーケティング&クリエイティブ高度化ユニット

 マーケティング&クリエイティブの全プロセスを、人とAIによって高度化AIソリューション/ツールの開発と実践を加速するとともに、AIマーケティングを探求する。

統合マーケティングAIエージェント開発ユニット

 複数のAIアプリケーション群を連携した「統合マーケティングAIエージェント」の開発に加え、技術研究もおこなう。社内活用のほか、顧客向けにも提供していく予定となっている。

AI・データインフラ強化ユニット

 独自の大規模生活者データを活用し、AIモデル基盤を整備。

AIマーケティングトランスフォーメーションユニット

 顧客のマーケティング領域におけるAIエージェントの業務コンサルティングから戦略策定、開発・導入を支援。

AIトランスフォーメーションユニット

 経営、事業開発、人事、営業など、あらゆる領域におけるAIエージェントの開発・導入を支援。また、AI人材の育成や、AIネイティブカンパニーへの組織・企業文化の変革もサポートする。

 同センターは「dentsu Japan AIガバナンスコミッティ」と連携し、従業員向けに適切なAIサービスの利活用を促す環境整備や支援をおこなうほか、大学など研究機関との研究成果も技術開発に活用していく方針だ。