バーチャルカメラアプリ「xpression camera」 ウェブコミュニケーションのストレスを軽減

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2020/10/01 06:00

 EmbodyMe(エンボディーミー)は、コロナ禍でのZoom会議などを変えるバーチャルカメラアプリ「xpression camera(エクスプレッションカメラ)」を無料配信した。

 xpression cameraは、あらゆる人になりきってZoomやGoogle Meetなどでビデオチャットができたり、Twitchなどでライブストリーミング配信ができたり、Youtubeビデオを作成することができるバーチャルカメラアプリ。どんなビデオや画像でも1枚用意するだけで、そこに映っている人の表情を自分の表情で乗っ取り、リアルタイムに動かすことができる。

 まずはMac版を、アプリサイトのウエイティングリストに登録したユーザーに順次配信。Windows版も近日公開予定となっている。

 コロナ禍において、仕事、診療、授業、イベントなどの活動を、ビデオチャットなどのビデオコミュニケーションで行う機会が増加した。ビデオコミュニケーションでは必ずカメラを使う必要があるが、同アプリは、ZoomやTwitchなどどんなアプリでも、カメラの設定からxpression cameraを選ぶだけで利用可能。カメラで直接自分を撮影する代わりに、用意したビデオや画像などから、ユーザーの表情や声、体の動きに応じて、画像やビデオの中に映っている人物をリアルタイムで動かすことができる。

 Zoom疲れの原因のひとつは、自分の顔が表示されていて常に他人から見られているように感じることだという。Zoom疲れをしないため、また化粧をしたくない、散らかった部屋を見せたくないなどの理由で、カメラをオフにしている人は多いが、カメラをオフにすると相手が会話をしにくく感じてしまうという。

 同アプリは自分の実際の顔を隠して表情だけを伝えられるので、Zoom疲れを軽減することができる。また、わざわざ化粧をしたり着替えたりする必要がなく、Zoomのバーチャル背景の認識に失敗して部屋が見えてしまうといった心配もなくなる。

 自分が用意したビデオや画像などを使用するほか、好きな画像を検索して利用することも可能。また、自分の小さい頃の写真を使って、バーチャル帰省で祖父母とコミュニケーションが取れるなどの活用法もあるとのこと。

 同社は今後、画像やビデオの中に映る人・物・場所など、あらゆるものを自由自在に動かしたり生成して、ビデオチャットや映画などの映像制作で使えるよう、技術を進化させていくという。