StockGraphy、美術品・文化財を3Dデジタル化して遺す「Digi:reBUILD」開始

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2020/11/05 06:00

 StockGraphyは、文化的価値の高い美術工芸品や文化財などの立体造形物を高精度3Dデジタルデータ化し、オンライン体験可能なデジタル資産として永久に遺す「Digi:reBUILD(ディジ・リビルド)」サービスを開始した。

 同社は、歴史的・文化的に重要な美術工芸品や文化財をより高精度にデジタル保存するために、造形物の高精度3Dデジタル化に特化した技術開発を進めてきた。美術品や文化財は、モノである以上長い時間の中で劣化してしまったり、実物を維持するための修復で変化してしまったりすることもある。

 同サービスは、変化していく重要な造形作品の「今」を保存し、世界中の誰もが体験可能な高精度オンライン3Dデータとして未来に遺す、文化と歴史を未来へ紡ぐ取り組みだという。

 同サービスの特徴は、次のとおり。

文化と歴史をつなぐための再構築 <reBUILD>

造形物の再構築

 文化的に貴重な造形物を、劣化することのない3Dデジタルデータとして再構築。

3Dデジタル化技術の再構築

 既存の3Dデジタル化技術を再構築し、細密な表面情報を3Dデータとして再現する独自フローを開発。高精細化にむけて丁寧に3次元化と2次元化(平坦化)を繰り返す、つまり再構築を繰り返す独自手法だという。

高精細3Dデジタル化技術

 同社では美術工芸品や文化財などのデジタル化に向け、極めて高精細な3Dデータを生成するための独自手法を開発。微細な凹凸や質感までデータ化し、実物以上によく把握することができる。

3Dデータ化×オンライン体験

 スマホやPCなどの画面を通して3Dデータ化した作品を見ることが可能。画面ではまるで実物が手元にあるかのように作品を動かしたり、アップにして詳細まで確認することもできる。ウェブリンクをクリックするだけで体験でき、特別なアプリは不要だという。

オンライン体験を応用するAR(拡張現実)

 スマホの画面を通して、実際の空間に3Dデータを出現させる。ARもウェブリンクをクリックすれば体験することが可能。また、ARは実際のサイズで出現させることができる。

“オンライン体験”だけではない、3Dデータだからできること

実物では認識しづらい凹凸感などの把握

 色要素だけを非表示にすれば、色と同時では視認しづらい微細な凹凸や光沢質感などをよく把握することができる。

 同様に他要素を非表示にすることも可能とのこと。

  • 微細な凹凸を非表示にして他要素をよく把握する。
  • 光沢質感を非表示にして他要素をよく把握する。
  • 金属質感を非表示にして他要素をよく把握する。