テレコムスクエアとSCREEN AS、ARナビアプリの屋内ナビ機能をリリース 対応施設第1弾は新宿駅

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2020/11/16 07:00

 モバイル通信機器のレンタルサービスを提供するテレコムスクエアと、ICTソリューションを提供するSCREENアドバンストシステムソリューションズ(以下、SCREEN AS)は、ARナビゲーションアプリ「PinnAR(ピナー)」の新機能「屋内ナビゲーション機能」をAndroid版先行でリリースした。屋内施設でも屋外でのナビゲーションアプリ同様に、現在地を測定しながら目的地に迷わず行けるようになるという。

 同機能は独自のルーティングエンジンを用い、屋内でも現在地を測定し、ナビゲーションできる機能として開発。屋外同様に、迷ったその場からルート検索が可能となり、またルートから外れてしまった場合も自動的にルートを再検索する。

 同機能の対応第1弾は「新宿駅」。新宿駅は、1日あたり約359万人が利用しており、その乗降客数は世界1を誇る(ギネスワールドレコーズ「Busiest Station2018」)。JR、東京メトロ、都営地下鉄、小田急、京王、西武など複数の鉄道路線が集まっており、長年の拡張により広大化かつ複雑化され、まさに迷宮と呼ばれるほど攻略難易度が高いターミナル駅となっている。SNS で新宿駅を検索すると「新宿駅は迷路」「迷った」「地上に出られない」など、困った経験のツイートが多く散見されることから、迷っている人が多いと思われる新宿駅から対応を開始するという。

 同機能は、SCREENAS の「NAVIMICHAEL(ナビマイケル)」を活用して提供。ルーティングエンジンは写真化学より提供されている。また、新宿駅構内地図は「新宿駅周辺屋内地図オープンデータ」(国土交通省)を利用し、テレコムスクエア、写真化学で加工して使用している。

 同機能では、ナビゲーションのほかに「施設内スポット」を検索することも可能。駅構内の実用的なスポット13ジャンルが登録されており、「現在地からいちばん近いトイレに行きたい」という場面でもタップするだけで容易に最寄りのトイレの場所を検索することができ、ARルート表示により迷わず向かうことができるという。

施設内スポット

出入口、改札、トイレ、エレベーター、ATM、コンビニ、食事、カフェ、ショッピング、インフォメーションセンター、両替所、タクシー乗り場、バス乗場

 なお、同サービスは、新宿駅の改札内には対応していないため、改札通過後の利用を想定している。

 今後駅や空港など公共施設はもちろん、大型商業施設など、さらに多くの屋内施設に対応していく予定とのこと。ひとつのアプリで屋外・屋内の両方に対応し、さまざまな施設の中でもストレスや時間、体力の浪費なくスムーズに目的地に移動できるようサービスを拡充していくという。