ライカカメラ、モノクロ撮影専用35mmフルサイズセンサー搭載の「ライカQ2モノクローム」発売

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2020/11/16 06:00

 ライカカメラ社(Leica Camera AG)は、ライカQシリーズの新機種「ライカQ2モノクローム」を発売することを発表した。

 同製品は、新開発のモノクロ撮影専用の35mmフルサイズセンサーを搭載しており、高画質なモノクロ写真を撮影することができる。一方、大口径単焦点レンズ「ライカ ズミルックス f1.7/28mm ASPH.」、高速・高精度のオートフォーカスシステム、有機EL電子ビューファインダーなど、「ライカQ2」からの機能と性能も受け継ぐ。

 外観デザインでは、本体のカラーはマットなブラックペイントを、操作部などに刻まれている文字や数字のカラーはホワイトまたはグレーを採用し、全体的なカラーリングもモノトーンにまとめている。また、レザー外装には新たなレザーを採用するとともに、トップカバーの上面には「MONOCHROM」の文字を刻印。これにより、上品かつ落ち着いた雰囲気に仕上げている。本体正面には「Leica」の赤いロゴを配していないとのこと。ボディの随所には「ライカQ2」と同様にほこりや水滴の侵入を防ぐ保護シーリングを施し、IP52相当の防塵・防滴性能を実現している。

 撮像素子には、専用に開発した有効4730万画素のモノクロ撮影専用の35mmフルサイズセンサーを採用。細部まで鮮明な静止画や4K動画が撮影できるほか、最高ISO感度 100000相当の高感度撮影も可能となっている。

 レンズには、「ライカ ズミルックス f1.7/28mm ASPH.」を採用。開放F値はF1.7と明るいので、光量が少ないシーンでも美しく撮影可能。ピント合わせの方法は、マニュアルフォーカス(MF)またはオートフォーカス(AF)が選択できる。また、最短撮影距離17cmのマクロ撮影も可能。レンズの鏡筒にはAF/MF設定のロック機構を備え、さらに鏡筒を回転させるだけでマクロモードに切り換えが可能だという。

 また、最大で75mmレンズ相当の画角でのクロップ撮影が可能な機能も搭載。デフォルトの28mmレンズの画角以外にも、同機能を使えば35mm、50mm、75mmの各レンズ相当の画角に拡大して撮影できる。電子ビューファインダーと背面の液晶モニターには、設定した画角に応じて、撮影範囲を示すブライトフレームが表示される。クロッピング撮影時の画像は、35mm、50mm、75mmの各レンズ相当の画角の設定でそれぞれ3000万画素、1470万画素、660万画素のJPEG形式で記録される。28mmの撮影では、常に最大記録画素数の4730万画素のJPEG形式とDNG形式の両方で記録されるとのこと。