ゼンリン、時空間データベースを最大限活用したAPI提供開始 各産業における業務効率化・高度化を支援

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2020/12/17 07:00

 ゼンリンは、時空間データベースを最大限に活用したAPI、「ZENRIN Maps API」の提供を開始した。

 時空間データベースとは、同社が全国の調査網により収集したさまざまな情報を一元管理し、最新の情報をユーザーにとって最適なかたちで提供可能なデータベースのこと。ZENRIN Maps APIは、道路地図から住宅地図までの地図情報と、それに付随する豊富な属性情報を一気通貫で提供するAPI。同社は同APIを通して、企業が保有するさまざまな情報の利用価値を更に高めるソリューションの実現を目指す。今後はさらなる機能開発を進め、順次リリースを行っていく予定。

 同APIの特徴は、次のとおり。

多種多様な空間情報を搭載した地図基盤

 過去から現在における建物属性情報・施設情報・各種統計データなどを、地図基盤に搭載。さまざまなコンテンツ表示や検索機能、過去情報などを活用し、地域の変遷を捉えることで、対象エリアの状況把握に活用することができる。なお、過去におけるデータの提供年代は、地域によって異なる。

位置情報の正規化

 ゼンリンの保有する「過去住所」・「地番情報」・「建物名称」などのコンテンツを活用し、お客様の保有する住所情報を正しい住所に変換することで、最新かつ精度の高い位置情報(住所・座標)を提供する。

ゼンリン独自IDによる検索機能

 現実世界の建物やテナントなどに独自ID(ZID)を付与し、時系列で管理。これにより、建物の生成や消滅といった変化情報の、時間軸に沿った把握が可能になる。

 ZIDの新規/削除は、現物の地物の生成/消滅に合わせて更新。なお、同社の調査/整備仕様に基づいた更新であり、現実世界の変化状況を保証するものではない。

「ZENRIN Maps API」提供機能について

 地図描画、検索機能に加え、同社の地理空間情報を最大限に活用した機能を実装している。

活用事例/データマネジメント業務向けソリューション
活用事例/データマネジメント業務向けソリューション

 同APIの機能群を組み合わせ、住所情報をクレンジングし、同社独自のIDを付与することで、企業が保有するさまざまなデータの可視化や、分析に“使える”データへの変化をサポートする。さまざまな変化情報を把握できるほか、データのメンテナンスにも有効とのこと。