シキラボ、スマホでオンライン入社体験できる採用支援サービスリリース 適性診断要素でマッチング度通知も

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2021/03/17 06:00

 SaaSやゲームに関する開発業務の受託を行うシキラボは、スマートフォンでオンライン入社体験ができる、新感覚採用マッチングサービスを開発した。

 同サービスではアドベンチャーゲーム形式を採用しており、求職者が選択する回答に応じてストーリーが展開されていく。そのため、ゲーム感覚で仕事内容の理解を深めることができる。また、ゲームは適正診断の要素もあり、求職者と企業の双方にマッチング度などの結果を知らせることができるという。

 ZENKIGENが2020年9月に行った調査によると、新型コロナウイルス感染症の影響で2020年にオンライン採用を導入した企業は約90%、内75%の企業が2021年度以降も継続予定と回答している。

 また、内閣府の調査発表によると、初職の離職理由が「仕事が自分に合わなかったため」が43.4%でもっとも多く、「人間関係がよくなかったため」が23.7%、「労働時間、休日、休暇の条件がよくなかったため」が23.4%、「賃金がよくなかったため」が20.7%。また、初職の離職理由のなかでもっとも重要な理由についても、「仕事が自分に合わなかったため」が23.0%ともっとも多くなっている。

初職の離職理由(出処:内閣府)
初職の離職理由(出処:内閣府)

 もっとも高い離職率理由である「仕事が自分に合わなかったため」を減らすためには、企業は、丁寧な情報発信をすることで、求職者が正しい理解を得られる環境を整えることが重要となる。

 一般的な会社説明動画は、企業情報やサービス内容、先輩社員の声など、会社全体像の概要を知ることが可能。一方、同採用サービスは対話型のゲーム形式で、求職者に選択肢を提示し、行動を選択させる。その選択肢の内容は、実際の業務やトラブル発生時の対応に関する内容にするなど(カスタマイズ可能)、「自分ならどうするか」を考えさせることができる。動画にはない参加型で、業務内容のより深い理解を促すことが可能とのこと。

 また適性診断も兼ねているため、求職者の回答を分析し、双方にマッチング度を通知。マッチング度が高ければ、求職者は応募への意向が高まり、企業はオファーの意向が高まる。

 その後実施するオンライン面接では、分析した結果に基づきヒアリングすることも可能。求職者は、オンライン入社体験を通じて自分に合った企業を見つけることができ、企業は適性度が高い人材を優先的に採用することで、ミスマッチを防ぐ効果が期待できるという。

 なお、適性診断には親会社である識学が開発した「ソシキサーベイ」を利用した適性診断を使用。人物の優れた点と課題点を数値化し、適正な人材であるかどうかを判断する材料になる。

入社体感DXのイメージ
入社体感DXのイメージ
企業と求職者のマッチング度
企業と求職者のマッチング度

 現在、24社の企業が同採用サービスを導入予定となっており、将来的には日本の職業すべてを体験できるようにし、職業選択の意思決定に役立つサイト化を予定している。