「定額制動画配信サービス」利用率は4割 1年後には半数が利用しているイメージ/LINEリサーチ調査

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2021/04/08 05:00

 LINEでは、同社が保有する約540万人のアクティブな調査パネルを基盤とした、スマートフォン専用のリサーチプラットフォーム「LINEリサーチ」を運営している。

 今回は、日本全国の18~59歳の男女を対象に、おうち時間が増えるなかで注目が高まる「定額制動画配信サービス」の現状の認知率や利用率、今後の流行予想などについて調査を実施。その結果を公表した。

定額制動画配信サービス認知度は9割 若年層では半数以上が利用

 定額制動画配信サービスとは、「Netflix」、「Hulu」、「Amazonプライム・ビデオ」のような、インターネットを利用してテレビやパソコン、スマートフォンなどで動画コンテンツを視聴できるサービス。毎月定額の利用料を支払うことで、国内・海外を問わず、映画・ドラマ・アニメ・スポーツなどさまざまなジャンルのコンテンツを楽しむことができる。

 定額制動画配信サービスの現状について調査したところ、主な結果は次のとおりだった。

  • 定額制動画配信サービスの認知率は全体で87%
  • 「知っているし、使っている」という現在利用率については全体で43%
  • 「知っているし、以前使っていたが、いまは使っていない」を含めた利用経験率は全体で50%

 定額制動画配信サービスは男女年代を問わず、全体的に9割前後の高い認知率に。男女ともに、30代以降よりも10~20代での現在利用率が高く、半数を超える人が利用していることがわかった。

若年層は定額制動画配信サービスの利用率高く、周りの人も使っていそうという認識が強い傾向に​

 次に定額制動画配信サービスを利用している人が、現在身の回りにどれくらいいると思うかを想像して答えてもらった。グラフにある流行体感スコアは、100人中どのくらいの人が利用していそうかをスコアとして算出した数値となる。

 その結果、定額制動画配信サービスの流行体感スコアは全体で「35.7」でおよそ2~3人に1人が利用しているイメージに。もっとも高いスコアとなったのは10~20代の女性で「49.1」。10~20代では男性の流行体感スコアも高く「47.1」となっている。男女問わず若い年齢層では、現在利用率も高い傾向にあったが、まわりの人が定額制動画配信サービスを使っていそうという認識もほかの層よりも強い傾向にある。

1年後には今よりも約1.5倍浸透しているイメージに

 次に「1年後、自分のまわりでどのくらいの人が使っていると思うか」を想像して回答してもらった。グラフにある流行予想スコアは、100人中どのくらいの人が使っていそうかをスコアとして算出した数値となる。

 定額制動画配信サービスの流行予想スコアは全体で「52.3」で、およそ2人に1人が1年後に利用していそうというイメージ。現在の流行体感から比較すると、1年後には今よりも約1.5倍浸透しているというイメージになる。

今後の利用意向は約6割 中年層でも利用意向は5割超えで今後の伸長が予想される

 次に、自身の今後の利用意向について回答してもらった。 利用意向がある人の割合(「ぜひ使ってみたいと思う」、「機会があれば使ってみたいと思う」の合計)は全体で58%と半数を超えている。

 一方、利用意向がない人の割合(「あまり使ってみたいと思わない」、「まったく使ってみたいと思わない」の合計)は全体で24%だった。

 男女別でみると、女性のほうが男性に比べて、利用意向がある人の割合が若干高くなっている。また年代別でみると、男女ともに10~20代で利用意向がある人の割合が高くなった。

 加えて、30~50代男女でも現在利用は低いものの今後利用意向は5割を超えており、流行スコアの伸び幅も大きいため、今後伸びることが予想される。

調査について
  • 調査方法:LINEユーザーを対象にしたスマートフォンからのウェブ調査
  • 調査対象:日本全国の18~59歳男女
  • 実施時期:2021年2月12日~15日
  • 有効回収数:2108サンプル