日立ソリューションズ・クリエイトは、働き方改革を推進するなか、従業員の声を聴くサーベイの実施などで見えてきた在宅勤務における課題を解決するため、社内標準コミュニケーションツールであるMicrosoft Teamsを活用した仮想オフィス(「360度パノラマビュー」とコミュニケーションと仕事の起点となる画面。以下、「ワークボード」)を自社開発し、社内実証実験を5月10日から実施する。
同実証実験では、従業員のうち約400名を対象に、施策やツールの有用性を検証。その結果を踏まえて全社に導入し、新しい働き方を実現することで、全社をあげて取り組んでいる従業員の幸福度向上を目指す。
日立グループでは現在、アフターコロナを見据え、在宅勤務活用を標準とした新しい働き方に向けた取り組みを推進している。同社が2020年11月に実施した「新しい働き方に向けた従業員サーベイ」での回答を分析したところ、「(無くなった)通勤時間・移動時間が有効利用できる」や「業務に集中できる」「オンラインですぐメンバーを集められる」というプラスの面がある一方で、「コミュニケーションが取りづらく感じる」や「公私のメリハリがつけにくい」というマイナスの面もあることがわかった。
そこで同社では、こうしたプラスの面の効果を維持しつつ、マイナス面を解決することで働きやすさを実現すべく、仮想オフィスを自社開発し、本実証実験で有用性や利用者の利便性、改善点などを検証して全社導入を図る。
社内実証実験の概要は、次のとおり。
対象部門・規模
- 対象部門:営業/SE/スタッフ部門
- 規模:従業員のうち約400名(全従業員の約1割)
実施期間(予定)
2021年5月10日~7月2日(約8週間)
仮想オフィスの特徴
在宅勤務の課題解決に向け、Microsoft TeamsをはじめMicrosoft 365や社内システムとも連携可能な「360 度パノラマビュー」と「ワークボード」のふたつの画面を用意した。これにより、オンラインの利点を生かしながらコミュニケーションの向上を図る。
同仮想オフィスの仕組みについては、特許出願中とのこと。
検証項目