電通、スタートバーンおよび電通イノベーションイニシアティブと協働でNFT事業の構築支援サービスを開始

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2021/07/14 05:00

 電通は、電通ジャパンネットワーク傘下でR&Dを推進する組織「電通イノベーションイニシアティブ」とアート作品のブロックチェーン流通基盤構築および証明書発行事業を手掛けるスタートバーンと協働で、アニメやエンターテインメント、スポーツ領域などのコンテンツホルダーを対象に、NFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)事業の構築支援サービスを開発。電通およびスタートバーンが提供を開始した。スタートバーンのブロックチェーン/NFTの技術と電通が長年培ってきたマーケティングの知見をかけあわせ、コンテンツホルダーやクリエイターとファンの新しい関係性、コミュニティーの構築を支援する。

 ファン心理やマーケティングに知見を持つ電通と、複数のマーケットプレイスを横断したアート作品の価値継承を支えるブロックチェーン基盤を提供するスタートバーンがタッグを組むことで、コンテンツホルダーとファンとの関係性がより良くなるようなユーザー体験の設計、NFT発行・販売の戦略策定、UI/UXデザイン、NFTの発行・販売に必要なシステムおよびインターフェイスの企画開発まで、NFT事業の構築に必要なサービスを一気通貫で提供。また、コンテンツホルダーの持つコンテンツの特徴や方針に合わせたNFT事業構築を支援する。

 両社は、ブロックチェーンの技術を活用することで、コンテンツの価値を守りながら、新しいファン体験や、コンテンツホルダーやクリエイターとファンとの新しい関係構築の支援を目指すとのこと。

 スタートバーンのNFTインフラシステムの特徴は、次のとおり。

コンテンツを長期的に守り育むために重要な2次流通管理の仕組み

  • 発行者やコンテンツの情報に加え、利用規約や還元金の設定がサービスをまたいで継承可能

ユーザー(ファン)に暗号通貨を意識させない仕組み

  • ユーザー側でウォレットを準備する必要がなく、メールアドレスやSNSアカウントでログイン可能
  • 法定通貨で決済可能(ガス代は運営サービス側が肩代わり可能)

安価でサステナブルな仕組み

  • 新たに「Polygon」を採用することで、取引コストおよび電力消費量を削減

モノとの紐付け

  • ICタグの技術を活用することで、デジタルだけでなくリアルなモノとNFTの情報の紐付けが可能

電通の役割

NFTのUXデザインコンサルティング
  • NFT化する対象物のデザイン
  • NFTを保有することで得られる特別な体験や権利などのユーティリティーデザイン
  • サービスをまたいだNFTのユーティリティーデザイン
コンテンツやブランドの世界観を大切にしたUIの企画開発