YAMAP、循環型コミュニティポイント「DOMO」実装 登山者の「共感・感謝・応援」価値化し山を育む

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2021/07/16 05:00

 登山アプリ・ウェブサービス「YAMAP」を運営するヤマップは、同サービスに循環型コミュニティポイント「DOMO(ドーモ)」を実装した。「DOMO」は「YAMAPの利用」と「山の環境整備」を恒常的につなぐ仕組みで、同サービス史上最大のアップデートとなる。

利他的な行為をした人がもらえる、YAMAP独自のポイントシステム

 同サービスはこれまで、登山地図GPSへの信頼と、活動の記録を共有し合うSNSコミュニティの拡がりによって成長を続けてきた。しかし、ほかの登山者やコミュニティの役に立つ行為(活動日記を公開するなど)はすべて、ユーザー1人ひとりのモチベーションに委ねられてきた。

 新たに実装した「DOMO」は、これまで可視化されてこなかった「他者への貢献」を価値化し、他のユーザーやコミュニティに貢献した人に還元する、利他的な行為をした人に報いる独自のポイントシステムとなっている。

一般的なお金・ポイントとの違い
一般的なお金・ポイントとの違い

 また、気軽にコミュニケーションをとれる手段として多くの人々に使われてきた「いいね」も「DOMO」に統合。「共感・感謝・応援」 の気持ちを、DOMOとともにおくることができる。

貯まったDOMOで「山の環境整備」を恒常的に支援する仕組みを、サービスに実装

 同サービスでは「山小屋支援プロジェクト」など、山岳・登山環境が抱える課題にさまざまなかたちでアプローチしてきた。しかし、いずれも局所的・短期的な対応に留まり、持続可能性・インパクトの面でも恒常的な仕組みが必要だった。

 同サービスは登山と自然を愛する人々のコミュニティとしての役割を担っており、コミュニティとしてのビジョンを、サービスを通じて示し、プラットフォームの健全性を高めていくことで「山の再生」を加速させる。そのために「DOMO」は生まれ、リリースされたという。

 貯まったDOMOでできる、山の環境整備支援は「どんぐりの苗を植林し、山の再生につなげるプロジェクト(熊野古道/和歌山県田辺市)」と「大雪山(北海道)の登山道整備プロジェクト」。植林活動の対象地域は今後、水俣、英彦山、栃木、群馬など順次拡大予定とのこと。

 また、DOMOで支援できるプロジェクトの種類も「登山道整備」「バイオトイレの設置」など順次増加していくという。