クリエイターの雇用形態別働き方 派遣クリエイターがもっともリモート化/クリエイターワークス研究所調査

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2022/02/12 12:00

 ユウクリが運営するクリエイティブ業界に特化した実態調査を行っている調査機関「クリエイターワークス研究所」は、現在第一線で活躍中のグラフィックデザイナー・ウェブデザイナーを中心としたクリエイターを対象に、雇用形態別、広告/SP、ウェブ/IT別でリモートがどれくらい浸透しているかを比較した。

 なお、今回のインフォグラフィックは、フレームの阿部光一朗氏がデザインした。

雇用形態で比較 会社員のなかでは派遣クリエイターがもっともリモート化が進む

 前回の「クリエイターの働き方実態調査」では、フリーランス・会社経営者と比べ、フル出社で働いている会社員クリエイターがもっとも多いという結果が出た。

 今回はさらに、雇用形態別でも実態を明らかにし、インフォグラフィックで示した(n=503)。

 それぞれの雇用形態について、同調査結果の詳細は次のとおり。

フリーランス・個人事業主

 「フルリモート」がもっとも進んでいることがわかった。コロナ禍関係なく、もともとリモートで働いているクリエイターが多いので、当然な結果ともいえる。

会社経営者

 「ハイブリッド」の働き方の会社経営者が多い。また、フルリモートの声のなかには、主に「自宅を仕事場にしているため」といった声が多くあった。

派遣社員

 会社員の雇用形態のうち、派遣社員がもっともリモートが進んでいることがわかった。特に、ハイブリッドでの働き方は「派遣社員」がもっとも多かった。

正社員・契約社員

 現在も「フル出社」が約半数を占めるという結果となった。

パート・アルバイト

 もっとも「フル出社」の割合が多い結果に。「電話応対があるから」や「社内で手作業が発生するため」といった声も多くあった。

 また、携わる業態やジャンルによっても違いがあるのかを調査するため、ウェブ/IT系(n=153)と広告/SP系(n=232)のクリエイターで分類して検証を行った(単一回答)。

広告/SP系、ウェブ/IT系クリエイターいずれも、比率がほぼ同じなのはフリーランス・個人事業主のみ。携わる業態やジャンルが異なっても、フリーランス・個人事業主はコロナ前からフルリモートが当たり前になっていることがうかがえる。

広告/SP系のクリエイター

 ウェブ/IT系クリエイターと比べると、全体的にフル出社が多いことがわかる。なかでも、正社員・契約社員のフルリモート率がもっとも低い。印刷物というアナログ商材を扱っているためではないかと推察される。

ウェブ/IT系のクリエイター

 正社員・契約社員のフルリモートは約20%だが、 広告/SP系 よりもリモートワークは進んでいる。また、派遣で働くウェブクリエイターの50%はフルリモートとなっている。

調査概要
  • 調査期間
    2021年12月14日~2022年1月4日
  • 調査方法
    インターネット調査
  • 調査対象
    クリエイティブ業界で活躍中のクリエイター(ユウクリ登録クリエイターも含む):511名
  • クリエイターの内訳
    グラフィックデザイナー、アートディレクター、ウェブデザイナー、ウェブディレクター、コーダー、エンジニア、マーケター、マネージャー、経営者など)
  • 回答したクリエイターの業態
    メーカー・事業会社 30.9%、IT企業 9.1%、広告代理店 7.7%、コンサルティング会社 4.0%、ウェブ制作会社 6.4%、広告制作会社 18.1%、印刷会社 4.4%、個人事務所 2.7%、そのほか 16.8%
  • 携わっているジャンル
    IT/ウェブ系 30.1%、広告/SP系 41.5%、ゲーム系 3.1%、映像/音響 2.5%、工業/空間 2.5%、そのほか 20.2%