フラーは、アプリ分析サービス「App Ape(アップ・エイプ)」で蓄積する各種データからアプリ市場の現状を読み解く「アプリ市場白書 2021」を作成した。
デジタルトランスフォーメーション(DX)の進展にともない、スマートフォン(スマホ)アプリのデータへの注目が日を追うごとに集まる中、2021年1月〜12月を対象にApp Apeで蓄積したデータを集計・分析。新型コロナウイルスの長期化によるインドア・巣篭もり志向の高まりを受け、人々の生活様式が変化する様子をアプリ利用の観点から取りまとめている。
アプリ市場白書の紹介(一部)
拡大するスマホアプリ市場、1人あたりの平均利用アプリ数は過去最大の40個
2021年の国内のアプリ総MAU(調査対象アプリの月間起動ユーザー数の合計)は、前年比115%、2019年比134%となった。1人あたりの月間平均利用アプリ数(ユーザーが利用するアプリ数の平均)は過去最高の40個を記録。誕生から10年以上経過した今も、スマホアプリが成長の途上にあることがデータからは伺える。
アプリ利用の長時間化
1日のうちユーザーがアプリを利用している時間の平均は、過去最長の4.8時間となった。
長期化する新型コロナウイルスの影響でインドア志向が高まり、余暇時間の使いかたがアプリにシフト。テレワークなど多様な働きかたでオンラインコミュニケーションも急増したことで、人々のアプリへの依存度が高まった形。
余暇時間の受け皿を担うカテゴリでは、「ゲーム」、「コミック」、「メディア&動画」を長時間利用する傾向にあった。
ユーザーが1日に同じアプリを起動する回数は、平均3.5回とわずかに減少した。
アプリ市場白書2021・目次
- 2021年アプリ市場トレンド:日本のスマホアプリ市場の全体概況について解説する。
- スマホアプリカテゴリ別分析:カテゴリごとのアプリ利用動向について詳細を解説します。
- スマホアプリユーザー総論:各アプリの性別年代データをもとに、それぞれの世代で支持を集めている一定規模(MAU50万)以上のアプリを紹介。
- パブリッシャー別調査:運営アプリ数と年間総MAUを上位15パプリッシャーについてまとめている。
アプリ市場白書では、カテゴリ別の1人あたりの日間平均利用時間(1アプリあたり)やMAUシェアや性別年代、年代別のアプリ利用動向の詳細などについて、68ページにわたり紹介している。
調査概要
- 調査期間:2021年1月〜12月
- データ出典:国内約4万台のAndroid端末
- 調査方法:アプリ分析サービス「App Ape(アップ・エイプ)」による分析
※2021年3月のアップデートで推定値の計算ロジックを一部変更していることから、過去の調査資料と数値が一致しない場合がある。