動画の活用で企業のDX推進を支援するエビリーは、最新のYouTube動画トレンド推移について調査を実施した。調査にあたっては同社のYouTubeデータ分析ツール「kamui tracker(カムイトラッカー)」を活用している。
同調査はkamui trackerで独自に集計したデータを用い、YouTube上における特定のキーワードを含む動画の月間投稿本数、投稿後30日間の視聴回数を計測したもの。これを活用し、コロナ禍からコロナによる規制が緩和されつつある現在におけるYouTube動画のトレンド推移を調査した。
コロナ禍から規制が緩和された現在まで伸び続けるキーワード
「海外」「沖縄」「投資」「毛穴」これら4つのキーワードはコロナ発生の初期から現在まで伸び続けてきたYouTube動画ジャンルである。
コロナが発生して外出しづらくなったことにより、「海外」「沖縄」に関する動画がYouTube上に投稿され、実際に現地に行けない分YouTubeで情報を得ようと視聴者も注目していると考えられる。YouTubeでは「海外」のキーワードは、海外のお菓子やグッズを紹介したり、海外の生活や文化などを紹介する動画が多く見られる。「沖縄」に関しては、現地の情報や沖縄旅行をするVlogなどの動画が多くヒットした。
また、「投資」に関する動画本数および視聴回数が伸びたのは、コロナ禍によって収入が減ったり会社が倒産してしまったニュースがよく流れるなかで人々のお金に関する注意関心が高まったことが要因と推測される。投資のはじめ方や、投資に関する知識などを勉強できる動画が多く投稿されている。
「毛穴」に関しては、コロナ禍によってマスク生活をするようになり、その影響で毛穴の汚れや詰まり、開きなどが気になる人々が増え、毛穴ケアへのニーズが高まった結果だと考えられる。実際に「毛穴」のキーワードだと、毛穴を綺麗にしたり小さくするケアに関する動画が多く投稿されている。
コロナ禍が長期化する中で生活と健康への影響が変わった?
またコロナ禍で注目されてから、現在に至るまで落ち着いた傾向のあるキーワードも。そのなかでも「DIY」「マスクメイク」は顕著な推移となった。コロナ感染症拡大による「ステイホーム」や「マスク着用」が生活の一部となった2020年前半には急上昇しているが、その後は現在に至るまで下降傾向が見られる。
ステイホームなど家で過ごす時間が少なくなってきたことや、外でマスクを外すシーンも出てきたことから、人々の関心が前述のようなキーワードに移行し下記に記した推移の結果となったと推察される。
調査内容
- 調査項目:キーワードをタイトルに含む動画投稿本数、動画投稿後30日間の視聴回数
- 調査期間:2019年10月〜2022年5月に投稿された動画より算出
- サンプル数:kamui trackerに登録されている動画39,611,930本を対象に調査
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グラフ:2019年10月時点の動画投稿本数・視聴回数を100とした際の投稿本数推移・視聴回数推移をスコアとして記載
※「マスクメイク」については2020年4月時点の投稿本数を100とした際の投稿本数推移をスコアとして記載