三井住友フィナンシャルグループ(グループを総称して「SMBCグループ」)は、メタバースに関する調査・研究を行う実証実験場として、東京・渋谷にあるSMBCグループのオープンイノベーション拠点「hoops link tokyo」をモデルとしたバーチャル空間「virtual hoops link」を開設した。
hoops link tokyoは、同社グループの新規事業創出を加速させることを目的に開設した施設で、新規事業創出の知見・ノウハウを持ったスタートアップ、大企業などさまざまなプレイヤーをコミュニティメンバーとして迎え入れ、異業種交流やセミナーイベントなどさまざまな活動を行っている。
virtual hoops linkは、同社グループの従業員およびhoops link tokyoのコミュニティメンバーが参加できる空間となっており、リアルのhoops link tokyoと同様、イベントスペースや会議スペース、コミュニケーションスペースとして利用することが可能だという。
また、リアルには無い展示室を設けており、3Dの良さを生かした展示イベントなども開催することができる。
通信技術やVRデバイスなどメタバースに関連する技術の発展により、将来的にはあらゆる経済活動が仮想空間内で行われるようになっていくことが予想される。このような世の中の動きをとらえ、同社グループでは、メタバースから派生する新たなビジネス機会の捕捉を展望し、まずはvirtual hoops linkを活用し、イベントや会議などで日常的にバーチャル空間を利用していくことで、メタバースの実用性について検証を行っていく。
hoops link tokyoは今年で設立5周年を迎え、社内外のさまざまな知見・ノウハウが集まる場として同社グループのオープンイノベーション活動を促進してきた。virtual hoops linkにおいても、hoops link tokyoのコミュニティを活かし、社内外の知見を取り込みながらメタバースに関する調査・研究を進めていくことで、世の中のニーズを捉えたビジネスモデルの構築を目指すとのこと。
なお、virtual hoops linkは、クラスターが運営するメタバースプラットフォーム「cluster」を利用して構築しているとのこと。