フォントワークス、テレビ朝日オリジナルフォント「テレ朝UD」を開発

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2022/10/05 12:00

 フォントワークスは、テレビ朝日の報道情報番組に向けたオリジナルフォント「テレ朝UD」を共同開発・提供したことを発表した。

 テレビ朝日のオリジナルフォント「テレ朝UD」は、テレビ朝日の長年の経験にもとづくテレビテロップの知見と強いこだわりを、フォントワークスのフォント制作の技術で実現したオリジナルフォント。多様化が進む“デジタル映像メディア”の時代に合わせて、テレビ放送だけでなく、スマートフォン・タブレット端末などさまざまな画面サイズで文字の視認性を実現した。

 フォントワークスの「UD角ゴ_ラージ」をベースに、UD=ユニバーサルデザインの特性を活かしてテレビ朝日がデザインしたプロトタイプからフォントデータを作成。デバイスを選ばない視認性の高さを追求した結果、さまざまなデジタルシーンにも適したフォントが完成したという。

 同書体の特徴は、次のとおり。

クセのないシンプルな文字

報道情報番組のフォントとして、視認性の向上にそぐわないと判断した“表現”を徹底的に排除し、文字の“見分けやすさ”を最優先に、ひらがな・カタカナ・数字・アルファベット・記号のいずれにおいてもシンプルで見やすい文字を追求した。

文字の画数による濃淡を低減

日本語表現には、画数の多い漢字と形がシンプルで画数の少ない英数字が混在するため、濃淡の問題があるという。漢字と英数字のサイズを“対等”にすることで、濃淡の見えかたの差を解消し、オリジナルフォントでしか実現し得ないデジタルシーンに最適な“バラつきのない視認性”を実現した。

デジタル時代の明瞭な「数字」

報道分野でとりわけ重要な情報となる「数字」については、とくに可読性の高さを追求し、詳細に検討を重ねたとのこと。単体の数字でも桁数の多い数字でも、フラットかつ均一な読みやすさで、瞬時に数値を認識できるデザインを実現した。