Metaは、Facebook上の「この広告が表示される理由」機能をアップデートすることを発表した。
同機能はプラットフォーム上で表示される広告についての情報を利用者に提供するために10年近く前にリリースされ、より使いやすく、わかりやすくするために、同社が改善を重ねてきたもの。今回のアップデートではさらに一歩踏み込んで、利用者に広告を表示するために機械学習モデルをどのように使うかについての情報を追加。「この広告が表示される理由」機能の追加ページから広告設定にアクセスできるようになり、利用者が広告表示を設定する方法を見つけやすくなる。
- Metaのプラットフォーム上だけでなく、プラットフォーム外で行った利用者のアクティビティが、どのように機械学習モデルに影響して広告をパーソナライズし、表示するのかについて、さらなる透明性を提供する。
- 「この広告が表示される理由」機能の追加ページから広告設定にアクセスできるようになり、利用者が広告表示を設定する方法を見つけやすくなる。
今回のアップデートにおける変更点
Facebook上の「この広告が表示される理由」機能に次の内容が追加される。
- Metaのプラットフォーム上およびプラットフォーム外での利用者のアクティビティが、どのように機械学習モデルに影響して広告をパーソナライズし、表示するのかについて、トピックごとにまとめられた情報。これらのアクティビティには、たとえば友人のFacebook ページへの投稿に「いいね!」をしたり、お気に入りのスポーツに関するウェブサイトで交流したりといったものが含まれる。
- 機械学習モデルがどのようにさまざまなトピックを結び付けて利用者に関連性の高い広告を表示するかを説明する新たな例やイラスト。
- 広告設定へのアクセス。「この広告が表示される理由」機能の追加ページから広告設定にアクセスできるようになる。
今回のアップデートの背景
同社は、世界中にいる第三者のプライバシーの専門家やポリシーのステークホルダーと密に連携し、Metaが提供する広告システムの透明性に対して、どのような改善が求められているのかについての意見に耳を傾けてきた。そこで、Metaの提供するサービスで人々が目にする広告において、機械学習モデルがどのように使われているのかについての透明性を高めるべきという声が寄せられた。
同社は機械学習モデルを責任もって使用するために注力している。どのように機能学習モデルを使用しているかに関する透明性を確保することは、このテクノロジーが広告システムの一部であることを利用者に認識してもらい、どのような情報をもとに広告を配信しているのかを知ってもらうのに不可欠だとの考え。広告配信において、機能学習モデルがどのように役立てられているのかについての透明性を高めることで、利用者の安心および説明責任の向上に取り組んでいる。今回の「この広告が表示される理由」の機能のアップデートは、同社に寄せられた声を反映し、表示される広告の決定に機械学習モデルがどのように役立てられているのかに関する明確な情報を提供することを目的としている。
同社は広告に関する透明性を改善し続けるとともに、どのようにデータやテクノロジーを活用しているのかを利用者がより理解しやすくするための新しい情報提供の方法を模索し続ける。
「この広告が表示されている理由」の確認方法
Facebookのフィードに表示されている広告の右上にある[…]をクリックし、「この広告が表示されている理由」に移動することができる。
利用者はこの「この広告が表示されている理由」の下部にあるフィードバック機能を使って、自身の体験や改善点などを伝えることが可能。これまで通り、同じ[…]のメニューから、特定の広告主からの広告をすべて非表示にしたり、広告の設定にアクセスしたりすることもできる。
今回の「この広告が表示されている理由」のアップデートは、まずFacebook上でグローバルに展開され、今後はInstagramにも拡大していく予定となっている。