レノボ・ジャパン(以下、レノボ)は、デスクトップワークステーション「ThinkStation PX」「ThinkStation P7」「ThinkStation P5」を発表した。
レノボは、アストンマーティン社とのパートナーシップにより、新型デスクトップワークステーションの筐体を共同設計した。同社の主力モデルDBSグランドツアラーにインスパイアされた3Dグリルに、M.2 SSDなどを直接装着できるフロントアクセスストレージを採用。大型の換気口に、レノボの特許取得済み冷却システムTri-Channelを組み合わせ、効率的なエアフローを実現している。
CPUには第4世代インテルXeon スケーラブル・プロセッサーやXeon W-2400/3400プロセッサーを搭載、GPUにはNVIDIA RTX 6000 Ada世代を複数枚搭載でき、圧倒的なパフォーマンスとスケーラリビティを追求している。また、DDR5 4800MHzメモリ、第5世代PCIeスロット、10ギガビット・イーサネットなどにより、大容量データの転送もスムーズに行える。さらに余裕のある大容量電源ユニットを採用し、ThinkStation PXは冗長化も可能。
そのほか、IPMI(Intelligent Platform Management Interface)をサポートし、BMC機能により、サーバーと同等レベルのリモート監視にも対応する。最高峰のパフォーマンスと信頼性を備え、レンダリング、デジタルイメージングから複雑な解析・シミュレーション、メタバース/デジタルツインの構築まで、プロフェッショナルユーザーの高い期待に応えるデスクトップワークステーションとなっている。
インテル株式会社 代表取締役社長 鈴木 国正氏は次のように述べている。
「インテルは、この度のレノボ・ジャパン様のThinkStation P5/P7/PXの発表を大いに歓迎します。
今回ご発表のThinkStation PXに搭載される第4世代インテル(R) Xeon(R) スケーラブル・プロセッサーは、新しいマイクロアーキテクチャーを採用することで、前世代よりもコアあたりのパフォーマンスが高く、1CPUあたり最大60コアを搭載しています。また、メモリー負荷の高いワークロード向けに広い帯域幅を提供する8チャネルの4800MT/s DDR5メモリーや1CPUあたり80レーンのPCIe Gen5、アクセラレーターを広帯域幅で接続できるCXL1.1にも対応しており、様々なワークロード要件に適応する拡張が可能となっています。さらに、暗号化やデータ圧縮などを高速に行うQATや機械学習の演算を高速に行うことが可能なAMXなど、数多くのアクセラレーターも内蔵しています。
ThinkStation PXが、アカデミックやリサーチ、医療分野のAI/データサイエンス、複雑で高度な解析/シミュレーション、メディア業界のCPUレンダリング、メタバース・デジタルツイン、3Dモデルを共有したコラボレーション型の設計開発など最も急速に成長しているワークロードタイプにおいて受け入れられるものと大いに期待しています」
エヌビディア合同会社 日本代表兼米国本社副社長 大崎 真孝氏は次のようにコメント。
「レノボの新しいThinkStationデスクトップ ワークステーションは、クリエイターや技術者の従来のワークフローと新たなワークフローを向上させるのに効果的です。特に、産業用メタバース アプリケーションの開発・運用プラットフォームであるNVIDIA Omniverseに最適な稼働環境を提供します。NVIDIA RTX 6000 Ada世代GPUを4枚搭載可能なThinkStation PXをはじめとする様々な新製品に大いに期待しています」