AIを利活用したサービス開発を行うエクサウィザーズは、AIとデザインの力で企業変革をリードする共創型プログラム「exaBase Sprint」の一般提供を開始した。
「exaBase Sprint」は、AIとデザインの力で企業変革に必要な戦略と施策を具体化する、ワークショップを含む共創型のプログラム。非連続な未来の事業テーマを創出する「Backcasting Sprint」、AIの力でDX施策を具体化する「AX Sprint」のふたつのプログラムを一般提供する。
同プログラムは、海外で主流となっているバックキャスティング手法を活用し、非連続な未来の事業テーマを創出するプログラム。共創型ワークショップによる事業テーマの創出、プロトタイプ作成、事業性検証までを一貫してサポートすることで、将来を予測することが困難なVUCA(※)時代における事業開発の一歩目を具体化する。
※Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の4つの単語の頭文字をとった言葉で、目まぐるしく変転する予測困難な状況を意味する。
「Backcasting Sprint」は今回サッポロホールディングスに採用され、同社との取り組みでは、5ヵ月間のプログラムで約80個の事業テーマが生み出され、16個のプロトタイプを作成。今後は、今回生み出された事業テーマの具体化に向けた検討支援など、同プログラムを基点としたさまざまなサポートを通じて同社の新規事業開発における取り組みに貢献していく。
「exaBase Sprint」各プログラムの概要は、次のとおり。
「BackCasting Sprint」について
10年先の社会や人々の生活、価値観の変容といった非線形な未来をデザインフィクションとして描き、新事業テーマを創出する。
一般的な未来洞察プログラムではデザインフィクションを書いて終わりであるのに対して、Backcasting Sprintは事業テーマと内容の具体化までが可能。さらには、ビジネスコンサルタントによる事業性評価や、AIエンジニアによるAI実装まで一気通貫でサポートする。
プログラムは、以下のステップで実施。
- 未来素材収集:成果最大化のための事業ドメインのすり合わせやマクロトレンドなどスプリントで利用する素材収集。
- スプリント:5日にわたるスプリント、不確実性を取り入れた事業テーマ案とプロトタイプを創出。
- 事業性評価:事業案の具体化と事業性評価、体制・ロードマップ策定。
「AX Sprint」について
同社独自のAIカードを用いて、顧客体験改善、業務改善といったさまざまな企業活動におけるDX施策を具体化するワークショップ内包のプログラムを実施する。
- プログラム設計・準備:個別課題状況に合わせ成果を最大化させるためのプログラム設計とテーマ討議。
- スプリント:3日間のスプリントでデザイン思考の実践とAI活用により、DX施策の具体化。
- アセスメント:施策の評価、優先順位付けした上でロードマップを策定。