生成AIが仕事へ影響する人は66%、仕事で生成AIを「使いたい」は半数超/クロス・マーケティング調査

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2023/06/12 06:30

 クロス・マーケティングは、「生成AIに関する調査(2023年)」を実施した。今回は、生成AI認知者で、フルタイムで働いているホワイトカラー層に対し、利用実態や意識を確認、勤務先での生成AIの導入状況や使い方、生成AIのイメージ、仕事への影響度・不安度、利用意向などをピックアップし分析した。

 同調査結果の詳細は、次のとおり。

導入状況と使いかた

 ホワイトカラーで生成AIの認知者に、勤務先の生成AI導入状況を確認した。「会社での導入なし、個人的にも使用していない」が42%ともっとも多く、部署間だけの利用も含め「勤務先で導入している」は29%、「個人的にのみ使用」が28%だった。

 生成AIの使い方は、「検索エンジンの代わり」「純粋な趣味や楽しみ」「文章・コード・デザインを考えてもらう」「アイデアや企画を考えるための話し相手」「要約したり可視化するため」がTOP5に。ビジネスシーンで有効活用している人もいるが、お試し程度の利用者も少なくはない結果となった。

イメージ・仕事への影響と不安度

 生成AIのイメージは、「事実と偽情報が入り混じっている」「まだ精度が低いもの」「将来は日常の一部になる」「人間の思考を補完」「省人化につながる」などが上位であるものの、これといった強いイメージはまだ持たれていない様子がうかがえる。

 生成AIにより自分の仕事への影響度合いを7段階で聴取した。「やや影響がある」が31%ともっとも多く、「とても影響がある~やや影響がある」割合は66%だった。

 将来への不安度は“不安を感じる”が40%、“不安を感じない”は30%と、不安を感じる人の方が10pt多かった。

利用意向

 自身の仕事のなかで生成AIを利用したいかを7段階で聴いたところ、“使いたい”は54%と半数を超えた。

 非利用意向者(どちらともいえない~まったく使いたくない)に対し、どのようになれば生成AIを“使ってもよいと思える”か確認した。「使い方をきちんと監視・監査できる仕組みが整ったら」「事実と偽情報を峻別できるようになったら」「データプライバシー・情報漏洩に関する規制ができたら」が22%と上位であり、生成AIを使う際の安全性の担保を望む声があがった。

調査概要
  • 調査期間 :2023年5月12日(金)~5月15日(月)
  • 調査地域:全国47都道府県
  • 調査対象:20~69歳の男女(スクリーニング調査:フルタイム有職者、本調査:ホワイトカラー・生成AI認知者)
  • 有効回答数:スクリーニング調査 7,532サンプル、本調査 1,345サンプル
  • 調査手法:インターネットリサーチ