PARTYと電通zeroの共創プロジェクト「zeroPAR」第1弾として、NFT書店「渡り鳥ブックス」を開始

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2023/09/22 07:00

 クリエイティブ集団PARTYと電通zeroによる共創プロジェクト「zeroPAR」の第1弾として、「渡り鳥ブックス」をスタートした。

渡り鳥ブックスとは?

 渡り鳥ブックスは、購入した本を売ると、次に買った人のもとで物語が進化するNFT書店。物語は第1世代から始まり、持ち主のもとを離れて次の持ち主が手にすると第2世代・第3世代とあたらしい物語に進化していく。本は、OpenSeaなどのNFTマーケットプレイスで購入することで、このサイトで読むことができる。

 従来、本は、人の手をわたるごとに価値が下がっていく。わたるほどに価値が上がるような世界が作れないか。そんな思いから生まれた。

 開始時には、クリエイターによる5種の作品を用意。今後も、作品はどんどん追加されていく。

zeroPARとは

 zeroPARは、電通zeroとPARTYによる、クリエイティブでできることの垣根を広げ、クリエイターがもっとワクワクする場をつくるためのプロジェクト。「忖度、ゼロパー。挑戦しない仕事、ゼロパー。マスとデジタルの垣根、ゼロパー。はみ出さない人、ゼロパー。」をスローガンに、若きクリエイターの才能を活用できる場を創出する。

NFT新技術「VWBL」とは

 VWBL(ビュアブル)は合同会社暗号屋が開発したweb3市場でデジタルコンテンツ流通を行えるNFTデジタルメディアプロトコル。

 従来、NFTは所有者以外もメタデータに紐づいたコンテンツを閲覧することが可能であったが、VWBLは分散型鍵管理技術により、分散型アクセスコントロールを行うことで、NFTの所有者のみが暗号化されたコンテンツを復号し閲覧できる機能を実装している。これによってコンテンツ事業者がweb3上でCDやDVDなどのメディアと同じようにNFTをメディアとして利用した仲介者を必要としないデジタルコンテンツ流通を実現することが可能になる。

 これによりコンテンツ事業者はプラットフォーム手数料削減や二次流通からの収益化など、デジタルコンテンツの価値を向上させることでクリエイターやパブリッシャーのビジネスを加速させることができる。

 また、VWBLは手紙を封筒に入れて情報を保護するように、デジタルコンテンツに限らずweb3上で医療や教育などさまざまな分野の個人データを管理することができるインフラとしても活用できる。