エン・ジャパンが「職場のデジタル化」の調査を実施 職場のデジタル化が進んでいると感じる人は56%

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2023/11/27 06:30

 エン・ジャパンが運営する派遣情報サイト「エン派遣」上で「職場のデジタル化」についてアンケート調査を行い、3,577名から回答を得た。

結果 概要

  1. 職場のデジタル化が進んでいると感じる人は56%。進んでいないと感じる瞬間は「取引先とのやり取りがFAX」「オンライン会議の資料が紙」など紙の利用への声が多数。
  2. デジタル化のメリット、トップは「データの保管・管理が楽」。一方で「意思疎通が難しい」「慣れるまで時間が必要」など、コミュニケーションやリテラシーの差に悩むケースも。
  3. 約8割が仕事や仕事探しにおいて「リスキリングの必要性を感じる」と回答。リスキリングに興味がある人は73%。

調査結果 詳細

1.職場のデジタル化が進んでいると感じる方は56%、進んでいないと感じる瞬間は「取引先とのやり取りがFAX」「オンライン会議の資料が紙」など紙の利用への声が多数

「あなたの職場ではデジタル化が進んでいると感じますか?」と質問すると、56%が「感じる」(感じる:24%、どちらかと言えば感じる:32%)と回答した。デジタル化が進んでいると「感じる」「どちらかと言えば感じる」と回答した人に、どのようなデジタル化が進んでいるかを伺うと、トップは「ペーパーレス化」(79%)であった。第2位には「クラウド上でのデータ管理・保存」(44%)、第3位には「会議のオンライン化」(43%)が続いた。

あなたの職場ではデジタル化が進んでいると感じますか?
デジタル化が進んでいると「感じる」「どちらかと言えば感じる」と回答した方へ伺います。どのようなデジタル化が進んでいますか?(複数選択可)

2.デジタル化のメリットのトップは「データの保管・管理が楽」、一方で「意思疎通が難しい」「慣れるまで時間が必要」などコミュニケーションやリテラシーの差に悩むケースも

デジタル化のメリットを聞くと、トップ3は「データの保管・管理が楽」(57%)、「情報共有がしやすい」(53%)、「仕事のスピードが早い」(50%)であった。一方で、デジタル化が進む環境で働くからこその悩みや困りごとを伺うと、コミュニケーションや適応力への悩みの声が多くあがった。

デジタル化のメリットだと感じることがあれば教えてください。(複数選択可)
Q.デジタル化が進む環境で働くからこその悩みや困りごとがあれば教えてください。

【コミュニケーション上の悩み・困りごと】

  • 週2回出社して同じ室内にいても、あまり対面で一緒に業務をしない同僚の顔と名前が一致しない。(30代男性)
  • 同じ会社でも、部署により在宅ができる部署とできない部署、デジタル化できる業務が多い部署とそうでない部署があり、部署間の連携は以前より難しくなったと感じる。(30代女性)
  • オンライン化においては、相手の表情や素直な感情が分かりづらい。表現下手には意思疎通が難しく感じるときがある。(40代女性)
  • デジタル化により作業効率が向上する一方、対面でしか伝わらないニュアンス、また対話の中で生まれるアイデアを得る機会が減ったように感じた。デジタルとアナログそれぞれの良さを活かしたコミュニケーションの取り方を意識している。(40代男性)

【適応力・リテラシーに関する悩み・困りごと】

  • 慣れるまで時間が必要。年齢が上の世代への指導、サポートが必須になるため余計に時間がかかることが多い。(20代女性)
  • 勉強を次々としなくては仕事についていけないため、以前よりストレスを感じる。(20代男性)
  • 管理が一極集中するため、デジタルに詳しい人とそうでない人が二極化して負担が偏る。デジタル化が本当の意味で浸透してくると解消するように思うが、その頃には人間が担う仕事が減っていると思う。(30代女性)
  • アップデートなどについていけない。しばらく操作していないアプリだと、やり方を思い出すのに時間がかかる。パスワード管理が大変。(40代女性)

【その他の回答】

  • アプリが導入され、退勤後にもメッセージを投稿することが可能になった。プライベートの時間にもメッセージが投稿されて気が休まらない。(30代女性)
  • アプリが使えなくなった時は、全体で仕事が凍結してしまう。(40代女性)
  • 機械が自動仕分けをしてくれるため、残業や働く時間が無くなり収入が減った。(40代女性)

3.約8割が仕事や仕事探しにおいて「リスキリングの必要性を感じる」と回答、リスキリングに興味がある人は73%

「現在の業務や仕事探しにおいて、リスキリングの必要性を感じることはありますか?」と聞くと、77%が「ある」(ある:37%、ときどきある:40%)と回答。続けてリスキリングへの興味を伺うと、73%が「ある」(大いにある:31%、ある:42%)と回答した。リスキリングを通して叶えたいこと、やってみたい仕事を伺うと、web・IT系、AIへの関心の高さがうかがえた。

仕事探しや仕事に取り組む中で、リスキリングの必要性を感じることはありますか?
リスキリングに興味はありますか?
Q.リスキリングへの興味が「大いにある」「ある」と回答した方に伺います。リスキリングに取り組むことで叶えたいこと、やってみたい仕事などがあれば教えてください。
  • 実際にweb関連のオンラインスクールに入り学習をしていたが、産休中で収入がなくなることに不安を感じ休会している。 webデザイン、ライティング、マーケティングなどを学習して今後の仕事に活かしたい。(20代女性)
  • 英語を活かした仕事や、動画編集やHP作成などスキルを活かした仕事にも就きたい。(20代女性)
  • webデザインやSNS運用、動画編集など自宅でできる仕事が気になる。(30代女性)
  • プログラミングなどのIT系と実用的な技術を学ぶことで、将来AIなどに仕事を奪われないようにしたい。また、農家などの第一次産業の負担軽減となるような取り組みをしている企業で、より良いシステムを作り出して日本の食料自給率の向上と第一次産業の収益向上に貢献したい。(30代男性)
  • VBAを学んだときに言語をもっと学びたいと思った。現在はAIを駆使し簡単にできると言われているが、元がないとそのAIが正しいかの判断ができないため、より学びたいと思っている。(40代女性)
  • AIを育てていく過程に興味があり、関わってみたいと思っている。(40代女性)

調査概要

  • 調査方法:インターネットによるアンケート
  • 調査対象:「エン派遣」を利用しているユーザー
  • 有効回答数:3,577名
  • 調査期間: 2023年10月2日~11月1日