TikTok for Businessは、TBWA HAKUHODOのマーケティング組織「65dB TOKYO」と共同で制作したレポート「最新データで紐解く『TikTokトレンド徹底解剖』」を発表した。
本レポートは、TikTok for Businessのファーストパーティーデータを、SNSや動画プラットフォーム上のソーシャルボイスを分析し企業のマーケティング支援を行う「65dB TOKYO」が活用・分析してまとめたもの。
“TikTok売れ”という現象が生まれ、そのことが広く認知されている昨今、TikTokで生み出されたコンテンツは世の中のトレンド形成に大きな影響を与えている。そのため、多くの企業やブランドにとって、TikTokは生活者に向けたコミュニケーションツールとして欠かせない存在となっている。
その一方で、TikTokがテキストに依存しない非言語でのコミュニケーションが中心のプラットフォームであるがゆえ、TikTokでのトレンド形成の実態が把握しきれていなかった。
そこで、第三者的な視点、ソーシャルボイスの分析を専門とする「65dB TOKYO」が、TikTok for Businessのファーストパーティーデータを活用し、TikTok内で生まれるトレンドを他のプラットフォームデータと比較・分析。発生したトレンドが、ほかのプラットフォームにどのように派生しているのか、多くのユーザーの共感を得たポイントはどこなのかという、これまでのサードパーティデータ分析では解明しきれなかった点を考察した。
「65dB TOKYO」との協業によって、より客観的で多角的な視点からトレンドの形成プロセスを理解し、これまでにない新たなインサイトを引き出すことができ、さらに、TikTokのトレンドがほかのプラットフォームに与える影響と、トレンド形成に必要なポイントを明らかにすることができた。
本レポートは、こうして明らかになったTikTokトレンドの実態をわかりやすくまとめている。
厳選ハッシュタグから見る、トレンドのカテゴリー6選
2023年から2024年にかけて顕著な増加が見られた1,000以上のハッシュタグを分析し、再現性や乗っかりやすさを持つものを6つのカテゴリーに分類。「#フーフー飯店」や「#自然界隈」といったTikTokトレンドを牽引したハッシュタグを分析し、トレンドの背景と発生メカニズムを紐解いた。
「再現しやすい要素」を持つ「ミーム」カテゴリー
『ミーム』とはインターネットを通して拡散され、話題になり、模倣されることでさらに広がっていく事象を指す。その代表例が、“料理を頭上からの画角で撮影する「#フーフー飯店」”だ。これによって“フーフー画角”という新たな撮影方法のトレンドが誕生した。
「#フーフー飯店」がトレンドは、よりリアルで自然体な様子を投稿する傾向の高まりを背景に、俯瞰できる撮り方の新しさと誰でも真似しやすい手軽さがトレンド拡大の要因だと考えられる。また、「#フーフー飯店」というネーミングのキャッチーさが、トレンドの盛り上がりを後押している。
ほかのプラットフォームデータと比較すると、TikTokで話題になり始めたタイミングで、店舗に関する検索ワードが上位になっていることから、TikTokが店舗への来店促進につながった可能性が高いことが判明した。
再現性のあるトレンドを生み出す4つのポイント
「再現しやすい要素」を持つ、「ミーム」「エフェクト/楽曲」「コンテンツ」「推し活」という4つのカテゴリーのハッシュタグを分析したところ、再現性のあるトレンドを生み出す4つのポイントが明らかとなった。
- 真似や展開しやすい仕組みづくり
- わかりやすくキャッチーなネーミング
- 発信者/視聴者の属性や心理を理解する
- 視聴者の体験/没入感を意識してコメントを得る
トレンドに乗っかるふたつのポイント
「乗っかりやすい要素」を持つ、「モーメント」「ニュース」のカテゴリーのハッシュタグを分析したところ、トレンドに乗っかり、盛り上がりを作るためのポイントが明らかとなった。
- 発信内容/タイミングに合わせたプラットフォーム選定
- 掛け合わせ/関連性を重視する