コニカミノルタジャパン、空間演出からデータ活用まで一気通貫で支援し体験価値を最大化する「BAUMX」始動

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2025/04/08 11:00

 コニカミノルタジャパンは、空間における体験価値を高めるため、データの活用からコミュニケーション設計、演出までを手掛ける新ブランド「BAUMX(バウムクロス)」を立ち上げた。今回、2025年大阪・関西万博において、一般財団法人池坊華道会(以下、池坊)が主催する「いけばなの根源 池坊展―TRANSITION―」に協賛する形で、展示空間での人流・感性に関するデータの取得と分析を実施する。

「BAUMX」立ち上げの背景と目的

 近年、社会のデジタル化が進む中、対面イベントや旅行・観光などリアルな体験の価値が再認識されている。また、大型の都市再開発も活発に行われており、そこに付帯する空間体験や場所の魅力創出の需要も高まってきている。コニカミノルタジャパンではこれまでも、商業空間や展示会などのイベント空間といった多岐にわたる空間デザインやプロモーションを手掛けてきた。一方でリアルな体験・空間の設計においては、未だ効果測定の手法が確立されておらず、主催側が意図した価値を体験者に提供できているのかがわからないまま、経験や勘に頼った施策を展開してしまうことが多いのが現状。

 この課題に対して「BAUMX」は、データサイエンスや認知心理学・行動経済学を活用し、人流調査による興味関心度の可視化や、脳科学にもとづいた空間・レイアウト分析を行うことで、これまで定性的・感覚的であった、空間における体験の定量化を図る。さらに、プラネタリウムをはじめとするコニカミノルタならではのイメージング技術を組み合わせることにより、空間への没入体験を促す。空間体験を最大化させることで顧客の課題解決を図るとともに、体験者へ新たな興味関心と気づきをもたらし、1人ひとりの行動変容が社会全体へと新しい価値を広げていくことを目指す。

「BAUMX」が提供する価値

1.空間体験の効果をデータで可視化し、マーケティング施策を最適化

コニカミノルタ独自の画像解析技術と感性脳工学を融合した技術により、デザインに対する人の感性を可視化するソリューション「EXplainable感性(EX感性)」に、位置情報データなどを用いた人流調査を掛け合わせることで、来場者が何に関心を持ち、それぞれのエリアでどのような印象を持ったかということを定量的に測定する。これらの収集したデータに外的要因や、認知心理学・行動経済学の観点も加味した「BAUMX」独自の分析とフィードバックを行い、最適なマーケティング戦略の策定につなげていく。これらの内容を今回、大阪・関西万博で開催される池坊の展示会場にて実施する。

2.プラネタリウムなどのコニカミノルタが持つアセットを活用し、没入型体験を演出

コニカミノルタは長年培ってきたイメージング技術で、人々の「みたい」という思いに応えてきた。プラネタリウム事業で得たLEDドームディスプレイ技術によるコンテンツ企画、設計・構築、実施・運用力に、多岐にわたる空間デザインを手がけるコニカミノルタジャパンのクリエイティブ力とノウハウを組み合わせることで空間価値の最大化を図り、没入体験を創出する。これにより参加者のまだ見ぬ感性に気づきを与え、社会全体へ新たな価値を波及させていくことを目指す。

大阪・関西万博「いけばなの根源 池坊展―TRANSITION―」出展概要

  • 展示名:「いけばなの根源 池坊展―TRANSITION―」
  • 内容:室町時代から現在までの歴史をたどる「いけばなの変遷」コーナー、池坊専好 次期家元による圧倒的大作、いけばなとテクノロジーの融合作品などを展示予定。
  • URL:https://www.ikenobo.jp/event/53647/
  • 会場:大阪・関西万博〈ギャラリー EAST〉
  • 期間:2025年4月13日(日)~4月20日(日)
  • 展覧時間:10時~20時  ※16日(水)は18時まで、20日(日)は17時まで/全日、最終入場は閉場の30分前まで
  • 入場料:無料(事前予約不要)
  • 主催 :一般財団法人池坊華道会
  • 協賛:コニカミノルタジャパン株式会社