Meta、新型AIグラスとメタバース関連で最新技術を発表

  • X
  • Facebook
  • note
  • hatena
  • Pocket
2025/09/19 18:00

 Metaは、2025年9月17日(米国時間)におこなわれた年次イベント「Meta Connect」の基調講演において、AIグラスの新製品群とメタバース関連技術の最新情報を公開した。

AIグラス

 今回、3つの主要なAIグラスが発表された。

Ray-Ban Meta(第2世代)

 同モデルは最大8時間の使用が可能なバッテリーを搭載し、Ultra HD 3K動画撮影にも対応。会話に集中できる音声機能も近日提供予定となっている。また、同機能は既存モデルへもソフトウェアアップデートを通じて搭載される。「ライブAI」も強化され、Meta AIが常時使用可能なAIアシスタントへと進化した。

 ラインナップには期間限定カラーや新フレーム、レンズカラー・オプションも加えられている。

Oakley Meta Vanguard

 アクティブなシーン向けの耐久性を持つパフォーマンスAIグラスとして発表された。最大9時間の連続使用バッテリー、広角レンズ、手ぶれ補正付き3K動画撮影、パワフルなオープンイヤースピーカーなどを備える。ハイパーラプスとスローモーションのふたつの新しい撮影モードが追加され、Ray-Ban Meta(第2世代)とOakley Meta HSTNでも同様に利用可能となる。また、GarminやStravaとのデータ連携機能や、ワークアウト記録時に自動で映像を撮影する新たなオートキャプチャ機能も共同開発された。防水性能やOakley特製レンズのカスタマイズによって、幅広いユーザーのニーズへ対応する。

Meta Ray-Ban Display

 高解像度単眼ディスプレイを搭載したAIグラス。新開発の「Meta Neural Band」により、音声を使用せず手の動きだけでグラス操作が可能となる。ディスプレイは42PPDの高解像度で、カスタム設計のライトエンジンとウェーブガイドにより、明るさは最大5,000ニットの明るさを実現。Meta Neural Bandは18時間のバッテリー駆動と防水性能を持ち、独自の操作性を実現する。

メタバース

 「Meta Horizonエンジン」や「Meta Horizonスタジオ」といった開発基盤が進化し、リアルな物理演算、高速なパフォーマンス、規模拡大を実現。エディター機能やAIアシスタントの実装により、3Dコンテンツ生成の効率化も進む。さらに、Horizonエンジン活用によるホーム空間やワールド間移動の高速化、大人数同時接続への対応などが図られている。

 「Meta Horizonスタジオ」には近日中にエージェント型AIアシスタントもされる予定で、さまざまなツールと組み合わせて、制作プロセスをさらに迅速かつ容易にする。

 また、MetaはHorizonエンジンを使用し、VR用の新しい「Immersive Home」を構築。このホーム空間では、さまざまな場所にアプリをピン留めしてカスタマイズすることができるほか、ホームから相互接続されたワールドに直接移動することもできる。

 さらに、Horizonエンジンによって並列処理能力が大幅向上し、従来のエンジンで対応できた5倍の人数をサポートすることができるようになった。

エンターテイメント

 VRを活用した新しい視聴体験や、映画・音楽・スポーツの総合プラットフォーム「Meta Horizon TV」の展開が発表された。Dolby Atmosサウンドに対応しており、Dolby Visionのサポートも今年後半に予定されている。今後もクリエイターや利用者が創造的に関わる仕組みの拡充が期待される。