メルカリ、「持ち物リスト」機能を開始 眠っている資産を可視化し出品もより簡単に

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2020/03/09 11:30

 メルカリは、家に眠っているモノの推定販売価格をリスト化し、出品がより簡単になる「持ち物リスト」機能を開始する。なおiOSより先行導入、Androidは順次対応予定。

背景

経済産業省が2019年5月に発表した調査によると、過去1年間に不用となった製品の価値は約7.6兆円と推定されている(※1)。また、みんなのかくれ資産調査委員会によると、家庭内に眠る不要品の推定価値である「かくれ資産」は1世帯あたり約70万円にのぼる(※2)。

このように、多くの不要品が家庭に眠る現状がある一方で、メルカリのアンケート調査によって「出品に興味はあるけれど、何が売れるかわからない」「出品したいけれど、使い方がわからない」といった悩みを抱えるユーザーがいることがわかった。

今回開始する、持ち物リスト機能では、過去にメルカリで購入した商品や、写真を撮るだけで相場と売れやすさがわかる「売れるかチェック」をした持ち物がリスト化され、個別にメルカリ上での推定販売価格が表示される。また、売れやすい価格の合計も表示されることで、各家庭に眠る「かくれ資産」が可視化される。

なお、今春より提携予定のECサイトで「メルペイ」を利用し購入した商品もデータ連携され、持ち物リストへの追加と、出品時における商品情報の自動入力が可能になる。

※1:経済産業省(2018)「平成29年度 我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)」

※2:みんなのかくれ資産調査委員会(2018)「〜1世帯あたり約70万円、金融・不動産に続く第三の資産〜 日本の家庭に眠る“かくれ資産”総額は推計37兆円以上」

「持ち物リスト」機能について

持ち物リストは、家庭に眠っている資産の可視化と、持ち物の出品が簡単にできる機能。リストに入る商品は以下のとおり。

  • 過去に「メルカリ」内で購入した商品
  • 「売れるかチェック」機能を使用して撮影した持ち物
  • 提携するECサイトから「メルペイ」を使用して購入した商品(今春より提供開始予定)

持ち物には、過去の相場データやAIから予測した売れやすい価格が表示され、出品時に参考にすることができる。また、ECサイトからメルペイで購入した商品を出品すると、写真と商品の状態以外の情報がすべて自動で入力される。

 利用する際は、マイページにある「持ち物一覧」をタップすることで利用可能。

 メルカリは、今後もユーザーにとって利便性の高いサービスの開発・拡充に取り組んでいく。