toCからtoBへ「インタビューメーカー」のデザイナーがtoBだからこそ心がけていることとは

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2020/06/26 08:00

 先日、導入社数が2,700社を突破した株式会社スタジアムが開発・提供する「インタビューメーカー」。複数人面接にも対応したWeb面接、自己アピール動画の提出も可能な録画面接、説明会/セミナー開催、面接官のクラウド研修、適性検査「SPI-3連携」、各種採用管理システムとの連携、オンライン合同会社説明会の開催など、さまざまな機能を提供しているWeb面接・録画面接システムだ。今回は、そんなインタビューメーカーのデザイナー・家高秀樹さんに話を聞いた。ウェブ制作会社、C向けのサービスを展開する事業会社を経て、B向けのサービスへとたどり着いた家高さんの経緯や、企業が使うサービスだからこそ意識していることとは。

転職の背景にあったある危機感

――まずは、家高さんのご経歴から教えていただけますか?

最初はウェブ制作会社に入社し、デザインとディレクションを担当しました。そのころは、制作したものを納品して終わりという形が多く、サービスにじっくり携わっていくことが難しかった。商品なりサービスがあって、ユーザーがいて、それを育てていくという仕事がやりたいと思い、3年ほどでウェブの制作会社を退職。みんなのウェディングにジョインし、UI/UX、ディレクションに5年ほど携わりました。スタジアムに入社したのは、2019年の7月です。インタビューメーカーのデザインや要件定義を担当しています。

――どんなきっかけでスタジアムに入社したのでしょうか。

スタジアムの役員でありインタビューメーカーの事業責任者をつとめる間渕が、スタジアムに入る前に、実はみんなのウェディングで役員をしていたんです。私も間渕と新規事業の立ちあげを行ったり、3年ほど近くで仕事をしてきました。

間渕からたまたまスタジアムの話を聞く機会があり、その当時みんなのウェディングの在籍歴が5年を迎えようとしており、私もUXに対して責任をもつ立場になっていました。ユーザーと接する最前線にいたにもかかわらず、年を重ねるにつれ、みんなのウェディングのユーザー(花嫁)の気持ちがわからなくなっていたんです。どんどんアウトプットが出づらくなっている感覚もあり、このままでいいのかなと思っていて……。そんな実感もあり、インタビューメーカーのような「企業の人事の人が使うサービス」といった、ユーザーの属性が自分に近いほうがイメージを持ちやすいのではないかと考えるようになりました。

もうひとつは、会社に合った人材を採用する難しさを私自身も感じていたことです。みんなのウェディングではデザイナーの採用にも関わっており、なかなか採用が上手くいかなかった経験があります。その課題を解決できるサービスに価値を感じ、スタジアムへの入社を決めました。

――家高さんはスタジアムでどのような業務を担当していますか?

私が所属しているプロダクト企画部にはデザイナーやディレクターが在籍しており、サービスの要件定義をしたり、デザインをサービスに落としこむ部分を担っています。開発を行う技術部にはエンジニアが所属しており、デザインが完成したものを議論しながら制作していきます。

インタビューメーカーに携わっている人数は、事業部全体では100名近い組織となり、そのうちサービス企画や開発には30名近くが関わっています。外部のパートナーにお願いすることもありますが、デザイナーは僕ふくめ2名で運用しています。もうひとりのデザイナーとは明確に役割を分けるのではなく、ふたりでそれぞれ分担しながらデザインをしています。私はインタビューメーカーのUI/UXデザインをおもに担当しつつ、ディレクターのような立ち回りで、最初の要件定義から行うことも。リソースの8~9割がデザイン、要件定義が1~2割くらいです。

インタビューメーカーの画面イメージ
インタビューメーカーの画面イメージ

――入社する前とあとでは、プロダクトや会社の印象は変わりましたか?

プロダクトに対する印象は変わらなかったですね。一方、人や組織については、想像以上に高いスキルをもった人がたくさんいて毎日とても勉強になります。デザインするうえで「ユーザーの利用シーン」などに関する質問をほかの部署の人に投げかけても、さくっと返してくれる土壌があるのもとてもありがたいです。

だからこそ、私自身も遠慮をしないことは心がけています。「ユーザーのことをちょっと聞きたい」、「現場の肌感を簡単にヒアリングしたい」というときに最初は躊躇することもあったのですが、「ぜんぜん遠慮しないで聞いていいよ」と言ってもらったことで、Slackのチャンネルでも躊躇せず聞けるようになりました。

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