ドコモ、米ドローンメーカーSkydioの飛行支援ソフトウェア「Skydio 3D Scan」取り扱い

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2021/07/02 06:00

 NTTドコモは、Skydio,Incの飛行支援ソフトウェア「Skydio 3D Scan」の取り扱いを開始した。ドコモは2020年からSkydio 3D Scanの技術検証および開発への技術フィードバックを行っており、今回Launch Partnerとして取り扱いを開始する。

 「Skydio 3D Scan」は、3D、2D撮影など利用目的に応じて自律的、自動的に構造物を撮影することができる飛行支援ソフトウェア。同ソフトウェアを活用すると、GPSが取得しづらい環境や複雑な構造物においても、ドローンが構造物を認識し、上下6つのカメラが取得したデータをもとに、障害物を回避しながら自動飛行する。

 また、シンプルな設定で、目的に応じた飛行が可能。はじめに構造物の上面、下面、幅など構造物の領域を指定し、構造物との距離や撮影する写真の重なる範囲の比率(ラップ率)などを設定する。デジタル空間上に3D仮想モデルを作成する際には、構造物に接近して多くの写真を取得し、現場の状況把握などスピードが求められる状況では、少ない枚数で網羅的な写真を取得する。

 Skydio 3D Scanを用いることで、カメラの角度や機体の向きもドローン自身が自動調節しながら飛行。また、決められたエリアの外にドローンが出ないよう安全機能の設定ができるため、パイロットは安全管理に集中できる。Skydio 3D Scanに加えて、「docomo sky」のAI解析機能や3D構築ソフト、ビューワーがあれば、飛行軌跡とともに詳細な写真も撮影することが可能となる。

飛行支援ソフトウェア「Skydio 3D Scan」の特徴は次のとおり。

構造物について、3D モデル化、2D オルソ化などに適した撮影を実現

従来のソフトウェアでは飛行が困難であった GPS が取得しづらい環境や複雑な構造物の撮影が可能。

規則的で効率的な撮影が可能

Skydio 3D Scan を活用することでより規則的、効率的に構造物の撮影ができる。また撮影された枚数も少ないため点検などでの確認作業の効率化が図れる。

シンプルな操作

これまで構造物を3Dで撮影するためには高いパイロットスキルが必要だったが、Skydio 3D Scanを活用することで、GPSが取得しづらい環境であってもシンプルな操作で安全に自動飛行を行うことが可能となる。

AI解析での活用

構造物と一定間隔を保ちながら撮影を行うため、解析しやすい画像が取得できる。