画像ファイル5つの違いを比較!特徴や表現を踏まえたおすすめの用途

画像ファイル5つの違いを比較!特徴や表現を踏まえたおすすめの用途
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2022/06/04 00:00

 クリエイターはよく画像ファイルを取り扱う。画像ファイルの代表格といえばJPGだが、他にもPNGやGIFなどがある。それぞれのファイルには形式などの違いがあり、特徴を踏まえた用途がある。ここでは、代表的な5つの画像ファイルの特徴を説明し、おすすめの用途を一覧表にまとめてみた。ファイル変換が必要な場合の具体的な変換方法3つも合わせて紹介しておくので、参考にして欲しい。

5つの画像ファイルぞれぞれの特徴

 主な画像ファイルには5つの種類がある。JPGとPNG、GIF、TIFF、BMPだ。基本的にファイル形式が違うため、互換性はない。ファイル形式を表しているのが拡張子で、ファイル名の最後にある「.」とそれに続くアルファベット3~4文字で表される。拡張子はファイル形式を選択すると同時に自動的に決まるため、拡張子だけを手動で変更してもファイル形式を変更したことにはならないので注意が必要だ。

 では、具体的な違いや特徴を見てみよう。

JPG・JPEG

 JPG(JPEG)は、画像ファイルとしてもっともよく知られ、かつ流通しているファイル形式だと言っていいだろう。データ量(ファイルサイズ)の大きな画像ファイルを大幅にサイズダウンできるという取り扱いやすさに加えて、フルカラー(24ビット1,677万7,216色)に対応していることが、その理由だと考えられる。

 色数が多いため、写真やグラデーションなど繊細な色の変化を美しく表現できる。色彩豊かな表現をすると、当然ながらデータ量が大きくなるが、大幅に圧縮することも可能だ。しかし、JPGの場合、圧縮には注意しなければならない。理由は、その圧縮方式にある。一度圧縮すると元に戻せないからだ。

 圧縮とはデータサイズを小さくすることだが、JPGの場合、グラデーションのような繊細な色合いを一定の間隔で単一の色に置き換えてしまうため画像が粗くなる。このように元に戻せない圧縮方式は非可逆的圧縮方式と呼ばれる。複製を作成する場合は問題ないが、圧縮する際には圧縮率を変え、いくつかファイルを作成しておくことをおすすめする。念のため、元データもそのまま保存しておこう。

 なお、透過には対応していない。

PNG

 PNGは、JPG以上の色彩表現ができるファイル形式だ。フルカラーの上をいくのがトゥルーカラー(32ビット)だが、最大で48ビット280兆を超える色数で表現できる。ビット数の違いは、1ピクセルあたりの色彩情報量の違いを表す。つまりビット数が多いほど、色彩表現が豊かになるということだ。しかし、対応しているのはRGBのみのため、印刷すると(CMTKで表現すると)色合いが若干異なる。

 データ量が多くなる傾向にあるため、ファイルサイズも大きくなりやすい。しかし、PNGは圧縮しても、画質を劣化させることなく、元に戻すことができる。圧縮率は高めだ。復元可能な圧縮方式は、可逆圧縮方式と呼ばれる。

 透過も可能で、画像を半透明にし、透かして見せるという表現ができるのも大きな特徴のひとつだ。

GIF

 GIFは、色数が少ない画像ファイルによく使われている。例えば、アイコンやスタンプ、バナー、ロゴ、ボタンなどのようなものだ。最大で256色(8ビット)に対応している。PNGのように可逆圧縮が可能で、圧縮後に復元しても画質に劣化はない。

 Web上での簡単な動きをアニメーションで表現できるのも大きな特徴のひとつだ。透過に対応しているが、半透明を表現することはできず、完全な透明または不透明のみとなる。

TIFF

 TIFFは、解像度を必要とする画像に使われることが多いファイル形式だ。フルカラーに対応している。高解像度を必要とする画像はデータ量が大きくなるが、可逆圧縮方式のため画質の劣化を心配する必要はない。基本的にWeb非対応なので、Webへの掲載ができない、または掲載できても表示されないという特徴がある。

BMP

 BMPは、Windows用の画像ファイルだ。ファイルが開けないという経験を持つMacユーザーは少なからずいることだろう。フルカラーに対応しているが、RGBのみのため、印刷では仕上がりに違いが出る。

 RLE圧縮という方法で可逆圧縮することは可能だが、圧縮効率がよくないため、基本的には圧縮できないと理解しておこう。データ量は小さくないため、データのやりとりにやや難がある。透過処理とWebには非対応だ。

 かつてはPSDファイルがWindowsで開けないということがあったが、Windows版が発売されてからその問題は解消された。キャリアの長いクリエイターにのみ分かる話かもしれない。

5つの画像ファイル特徴一覧表とおすすめの用途

 5つの画像ファイルの特徴を、以下の一覧表にまとめた。その上でどのような用途に向いているかを考えてみよう。

  JPG・JPEG PNG GIF TIFF BMP
名称 Joint Photographic Experts Group Portable Network Graphic Graphics Interchange Format Tagged Image File Format Microsoft Windows Bitmap Image
読み方 ジェイペグ ピング、ピン ジフ ティフ ビットマップ、ビーエムピー
拡張子 .jpg, .jpegなど .png .gif .tif, .tiff .bmp
色数 1,677万色 280兆色超
RGBのみ
256色 1,677万色 1,677万色
RGBのみ
圧縮 非可逆 可逆 可逆 可逆 非圧縮
透過 ×
半透明不可
×
Web × ×
データ量 小さい やや大きい 非常に小さい 大きい 大きい
その他 高圧縮可能   アニメーション対応 OSに依存しない Windows用

 JPGは主に写真など、透過を必要としない画像や印刷物向きで、幅広く対応できる画像ファイルだ。PNGは、色数と透過対応、画像向きということが特徴といえる。GIFはデータ量の少ない画像で、アニメーション対応が可能。TIFFは解像度の高い画像をOSに関係なくやりとりできる。BMPもクオリティの高い画像ファイル向きだが、RGB対応のみなので画像向きといえるだろう。

 それぞれの画像ファイルの違いや特徴を踏まえたおすすめの用途は、次のようになる。

  • JPG:一般的な画像や印刷物などに幅広く対応可能
  • PNG:美しい色彩表現や透過処理が必要な画像
  • GIF:色数の少ない画像やデータ量の小さな画像、アニメーション
  • TIFF:大判のポスターなど高解像度を必要とする印刷物
  • BMP:高解像度を必要とする画像

ファイル変換が必要な場合

 TIFFのようにOSに依存することのないファイル形式なら、MacとWindowsとの間のデータのやり取りが可能だ。その一方で、TIFFやBMPのようにWeb掲載に対応していない画像ファイルをWebに使いたい場合などには、データの変換が必要となる。そんなときのために、ファイル変換の方法を3つお伝えしておこう。

  • アプリでのファイル変換(PC、タブレット、スマートフォン)
  • ファイルのアップロードやダウンロード
  • フリーソフトでのファイル変換

 一般的に、画像処理アプリには、画像ファイルの形式を変更して保存する機能が搭載されている。今使っているPCやスマートフォンのアプリでは、どのようなファイル形式をサポートしているか確認してみよう。クラウドへアップロードまたはダウンロードする場合に、自動的にファイル変換するアプリもある。フリーソフトの中には、ファイル変換を行うのに便利なものがあるので、必要に応じて探してみよう。

Hand on Media Technology Photo Gallery

 今回ご紹介した5つの画像ファイルには、色数や圧縮方式、透過、Web対応、対応OSなど、機能面にさまざまな違いがある。それぞれの特徴を理解した上で、ファイル形式を選べるようになろう。