SNSバナーの作り方
まずは、SNSバナーの基本的な作り方を見ていきましょう。基本の手順は3ステップです。
- バナーサイズに合わせた白い下地を用意する
- 背景イメージや各種素材を配置していく
- 必要なテキストを入力する
最後にフォーマットに注意しながらバナーを書き出して、完成です。
各SNSでのバナーサイズの違い
バナーサイズに合わせて下地を用意すると言いましたが、SNS広告のバナーサイズは各SNSによって異なります。そこで、主要なSNSであるFacebook、Instagram、Twitter、LINEの4つのプラットフォームのバナーサイズ(2022年7月現在)を確認しましょう。
Facebook、Instagram
- 1200×628px
- 1920×1080px
- 1080×1080px
- 1080×1350px
- 1080×1920px
1.はFacebookの右側広告枠や検索結果、インスタント記事などで推奨のサイズです。GoogleやYahoo!のレスポンシブディスプレイ広告でも使えるサイズなので、バナーを使いまわしたい場合にも便利なサイズとなります。
2.はFacebookインストリーム動画で推奨されるサイズです。縦横を入れ替えた5.はFacebook、Instagramいずれのストーリーズでも全画面表示されるため、カルーセル広告(複数の画像を設定してスワイプできる)にも最適です。
3.はFacebookインストリーム動画を除くすべての広告に使えます。フィードやFacebookのマーケットプレイス、検索結果などでも推奨されているサイズです。4.は特に推奨されているサイズではないため、3.のサイズにトリミングされてしまうことも多く、使わない方が無難でしょう。
また、ファイルタイプは静止画の場合JPGまたはPNG、動画の場合はMP4・MOV・GIFのいずれかにする必要があります。最大ファイルサイズは画像で30MB、動画で4GBです。
- 800×418px
- 800×800px
1.は画像ツイート広告やウェブサイトカード広告、アプリカード広告、投票つき広告などすべての広告で使えます。動画にする場合、スポンサーシップ(パートナーメディアとの提携広告)やトレンドテイクオーバープラス(おすすめやトレンドのハッシュタグ一覧内に表示される広告)などには使えません。
2.は画像ツイート広告やウェブサイトカード広告、アプリカード広告で使えますが、カンバセーションボタン(○○をツイート、というボタン)つき広告や投票つき広告には使えません。動画の場合、スポンサーシップ広告には使えます。
ファイルタイプは静止画の場合JPEGかPNG、動画の場合はMP4かMOVにする必要があります。最大ファイルサイズは画像で3MB、動画で1GBと、FacebookやInstagramと比べてかなり小さいサイズであることに注意しましょう。
LINE
- 1200×628px
- 1080×1080px
- 600×400px
1.と2.はトークリストやLINE NEWS、タイムライン、ウォレット、ポイントクラブ、チラシなどさまざまなLINE内ミニアプリで使えます。ただし、3.はトークリストかLINE NEWSでしか使えないサイズなので注意しましょう。カルーセル広告を出したい場合は2.のサイズになりますが、LINE NEWSとタイムライン、ポイントクラブの3つにしか出稿できません。
LINEは動画広告の場合はかなり規定が広く、次のように定められています。
- 16:9…240×135px~1920×1080px
- 1:1…600×600px~1280×1280px
- 9:16…135×240px~1080×1920px
動画はいずれもトークリストに送ることはできず、1.も2.もさまざまなLINE内ミニアプリで使えますが、3.はタイムラインでのみ使えます。
また、ファイルタイプは静止画の場合JPGかPNG、動画の場合はMP4にする必要があります。最大ファイルサイズは画像で10MB、動画で100MBとされています。LINEの場合は動画サイズがかなり小さく規定されていることに注意が必要です。
SNSバナーを作る前に
SNSバナーを作る前に、以下の3つのポイントを決めておきましょう。
少ない情報で何を伝えるか
SNSバナーに載せられる情報には限りがあります。そのため、少ない情報で何を伝えるか、伝えられるかを考えましょう。誰が見てもわかりやすい内容、わかりやすいキャッチコピーで伝わりやすく表現します。
印象を決める配色と素材
SNSバナーはたいてい、投稿の隙間や周囲に存在するため、パッと見の第一印象で自分にとって必要かどうか判断されます。そのため、判断しやすい第一印象につながる素材や、店舗やブランドイメージに合わせた配色、セールなどのイレギュラーデザインなどを使い、パッと見の印象で関心を持ってもらえるSNSバナーにしましょう。
シリーズで作るなら規則性を持たせる
SNSバナーをいくつもシリーズ化する場合、何らかの規則性が必要です。例えば、季節によってバナーを変える、購入者インタビューをシリーズ化するなどの場合は、素材の配置やフォントデザインなどに規則性を持たせましょう。
SNSバナーデザインの基本
SNSバナーの作り方を理解したら、デザインの基本をおさえましょう。
定番レイアウト
SNSバナーデザインには、4つの定番レイアウトがあります。
- セパレート
- 全面イメージ
- タイポグラフィ
- ランナップ
セパレートとは、テキストエリアとイメージ画像を使うエリアを明確に分けることで、メリハリをつけられるレイアウトです。文字で伝えたいことが多い場合におすすめします。全面イメージは背景全面に画像を使うことで、強くイメージを印象づけられるレイアウトとなります。食品や商品認知、起用タレントのイメージなどを押し出したい場合におすすめです。
タイポグラフィとは、ほとんど文字だけで行うレイアウトになります。背景にパターンなどを使う場合もありますが、どのフォントを使うか、どう配置するかが非常に重要です。ユニークなフォントを使って目を引いたり、シンプルでわかりやすいバナーを作ったりすることができます。
ランナップとは、商品の種類やカラーバリエーション、品数の多さを見せたいときに使われるレイアウトです。イメージ画像を切り抜いてランダム配置するなどで商品を見せることが目的なので、テキストは最小限にとどめることがポイントになります。
5つの基本ルール
SNSバナーデザインには、5つの基本ルールがあります。
- 構成要素は重要度順に左上から右下へ配置
- テキストは最小限で規則的に配置
- 背景とテキストのコントラストを強めにする
- パッと見で意味がわかる画像や装飾を使う
- 配色の使い分けをする
これらのルールを心がけ、魅力的なバナーデザインにしましょう。
テキスト配置
SNSバナーでは、テキストの配置も重要です。これも次の4つのポイントに注意しましょう。
- シンプルで読みやすいことを重視する
- フォントの種類で感情を想起させる
- 字間・行間を意識する
- 誤字脱字に気をつける
SNSバナーデザインの注意点
最後に、SNSバナーデザインの注意点について説明します。
コントラストの強弱や画像のイメージに注意する
文字と画像、背景と商品画像など、コントラストに注意しましょう。画像のイメージも、伝えたい内容に合ったものでないとバナーを見た人に意図が伝わりません。
余白を大切にする
ごちゃごちゃと文字やイメージを詰め込むのではなく、余白を持たせることで思わずその先をクリックしたくなるようなSNSバナーにしましょう。余白があるとつい埋めたくなってしまいがちですが、余白にも余白の役割があることを忘れてはいけません。
画質に注意する
画像を使う場合、バナーサイズに合わせた画像を使いましょう。大きい画像を縮小するなら問題ありませんが、小さすぎる画像を引き伸ばして使うと画質が荒くなってしまいます。表示されるサイズに合わせた画像を使い、画質が荒くならないように注意しましょう。
SNSバナーデザインのコツや注意点を掴み、映えるバナーデザインを作ろう
SNSバナーは各種SNSによってサイズが異なります。そのため、使いまわしを前提とするよりは、このSNSにはこのバナーを使うというようにSNSごとに違うバナーを作ると良いでしょう。今回ご紹介した基本のポイントや注意点をおさえ、映えるSNSバナーデザインを作りましょう。