企業のTikTok活用超入門――クリエイティブ制作、投稿、分析などのポイントを一挙解説

企業のTikTok活用超入門――クリエイティブ制作、投稿、分析などのポイントを一挙解説
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2022/09/14 08:00

 ユーザー層の拡大とともに、多種多様なコンテンツでますます盛り上がりを見せるTikTok。企業やブランドによる活用も広がるなか、どのように最初の一歩を踏み出せば良いか悩んでいる人もいるのではないだろうか。今回は、企業がTikTokの運用を開始する際におさえておきたい基本について、TikTok for Business JapanにてAssociate Creative Directorを務める松本幸貴さんに解説してもらった。

運用開始時に大切な3つのポイント

 TikTokをきっかけに商品が売上を伸ばす「TikTok売れ」など、企業によるTikTokの活用がいっそう進んでいる。その背景について松本さんは、TikTokの特徴である「おすすめフィードでの新しい出会いや発見」が、ビジネスの活用でも効果的であると分析する。

「TikTokのユーザーさんは、新しいことやなにかおもしろいことがないかなと、次の興味を見つけにきている側面があります。その中で企業のコンテンツも見られているため、新しい商品に出会うプラットフォームになっていると思います」

 TikTok上で広告運用ができるプラットフォーム「TikTok for Business」では、ビジネスアカウントの開設は無料。インサイト分析や商用楽曲ライブラリーなどの機能を活用することができるが、いざ企業がTikTokアカウントの運用を開始する際、どういったポイントを押さえれば良いのだろう。その勘所として松本さんが挙げたのは「アカウントのフォロワー数を増やす」と「おすすめフィードにのる」ことのふたつだ。

「TikTokのレコメンドシステムは、フォロワー数に左右されない点が特徴で、数十人といったフォロワー数でも何百万再生、何万いいねを獲得する可能性があります。一方で企業アカウントの資産としてはフォロワー数を増やしていくことも重要となるため、そのふたつが指標になるのではないかと思います」

 運用を始める際にとくに重要なのは、「アカウントのキャラクター設定」、「動画コンテンツ制作」、「コメント欄などでのユーザーとのコミュニケーション」の3つ。そして、これらをカバーできる体制づくりを整えることもポイントだ。

「そのうえで最初に取り組むべきは、さまざまなコンテンツを見て、TikTokを楽しんでいただくことだと思っています。トレンドやハッシュタグ、コメントの内容、ほかの企業や人気クリエイターのアカウントなどを見ながら、TikTokのコミュニティや空気感を感じてみることをオススメします」

TikTok for Business Japan Associate Creative Director 松本幸貴さん
TikTok for Business Japan Associate Creative Director 松本幸貴さん

 TikTok for Business公式からも参考になる情報が発信されている。今回紹介するTikTokビジネスアカウントプレイブックをはじめ、「TikTok for Business」のサイトでは、さまざまな企業アカウントの活用事例やお役立ちコンテンツが紹介されている。

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