YouTubeのショート動画とは、YouTubeで視聴できる60秒以内の動画のこと
YouTubeのショート動画は、YouTubeで視聴や投稿ができる動画の種類のひとつです。従来のYouTube動画とは異なり、60秒以内の短い動画を連続して再生することができます。従来のYouTube動画は横長がメインですが、YouTubeのショート動画はスマートフォンで再生することを前提に作られていることから、主に縦長です。そのため、スマートフォンを縦持ちしたまま全画面再生が可能です。
また、YouTubeのショート動画であれば、従来のYouTube動画のように、好きな動画を選んでクリックする必要もありません。YouTubeのショート動画は、再生した状態で画面を下にスクロールすることで次の動画が自動再生されます。この点も、従来のYouTube動画との大きな違いです。
YouTubeのショート動画の特徴
YouTubeのショート動画には、大きな3つの特徴があります。YouTubeのショート動画とそのほかの動画共有サービスの違いを知っておきましょう。
1.動画の尺は必ず60秒以内にしなければならない
従来のYouTube動画は、12時間以内であれば任意の時間で動画を作成することができます。しかし、YouTubeのショート動画の場合、動画の尺は必ず60秒以内にしなければなりません。この動画の尺は、ほかの主要な動画共有サイトの規定と比較しても、かなり短いといえるでしょう。その分情報量は減りますが、作成も視聴も手軽にできます。
2.動画作成がスマートフォンで簡単にできる
YouTubeのショート動画の作成は、撮影から編集、投稿までをスマートフォンの公式アプリひとつで行うことができます。動画作成のための専用機材が必要ないため、誰でも手軽に始めることが可能です。
3.幅広い世代にアプローチできる
YouTubeは、動画共有サイトの中でも、特に利用者の世代に偏りが少ないサービスです。YouTubeのショート動画もYouTube内のサービスであるため、幅広い年代に閲覧してもらえる可能性が高いでしょう。
YouTubeのショート動画の作り方
YouTubeの公式アプリを使えば、簡単にYouTubeのショート動画を作れます。ここでは、4つのステップで動画を作る手順を見ていきましょう。なお、YouTubeのショート動画は、スマートフォンもしくはパソコンで作成可能ですが、今回はスマートフォン用のYouTube公式アプリを使ってYouTubeのショート動画を作る方法を解説します。
ステップ1 +アイコンから「ショート動画を作成」をタップする
YouTubeの公式アプリを立ち上げ、トップページ下部中央の「+」アイコンをタップすると、「ショート動画を作成」のメニューが表示されます。このメニューをタップして、YouTubeのショート動画の作成画面を開きます。
ステップ2 動画を撮影する
カメラとマイクへのアクセス許可を求める表示が出たら「アクセスを許可」をタップします。その後、赤い撮影ボタンを長押しするか、もしくは撮影開始と終了のタイミングで撮影ボタンをタップすることで、動画を撮影することができます。
画面右側には、インカメラとの切り替えや速度調整、タイマー設定、画面効果の追加などができるメニューボタンが設置されています。一番下の「V」ボタンを押すとそれぞれのボタンの解説を見ることができるため、必要に応じて確認しながら撮影を進めましょう。
ステップ3 動画を編集する
撮影が完了したら、右下のチェックボタンをタップしてください。そうすると、サウンドやナレーション、テキスト、フィルタの選択などができる編集画面が表示されます。自由にテキストやサウンドを挿入して動画の編集をしましょう。
ただし、YouTubeのショート動画は、手軽さやリアルさが魅力のサービスです。そのため、あまり過度に編集をするよりも、シンプルでわかりやすい編集がおすすめです。
なお、あらかじめ決めた時間や60秒を経過した場合も、自動的に撮影が止まって編集画面に移行します。
ステップ4 タイトル決めや公開設定などを行い投稿する
編集完了後、「次へ」のボタンをタップすると、動画のタイトルや公開範囲設定を設定する画面に移動します。YouTubeのショート動画として動画を公開するためには、タイトルかタグに「#Shorts」とつける必要があります。このタグをつけないと、ショート動画としての公開ができないため、注意しましょう。最後に「ショート動画をアップロード」をタップして、投稿完了です。
YouTubeのショート動画を作成する際のポイント
YouTubeのショート動画は、一般的なYouTube動画とは異なる性質を持っています。YouTubeのショート動画を作る際には、下記のポイントを意識しましょう。
視聴者を動画の冒頭で惹きつける工夫をする
YouTubeのショート動画は、動画を再生している途中でも、スクロールすれば別の動画に遷移して再生できる仕様になっています。視聴者が動画の途中で離脱することなく、動画の最後まで視聴してくれるよう、動画の冒頭に視聴者の興味をひくようなシーンやテキストを入れましょう。
動画のテンポやリズムを大切にして動画を作成する
大きな展開がとくになく平坦な動画は、短い時間でアピールをするYouTubeのショート動画には不向きです。YouTubeのショート動画の尺は60秒が上限ですが、上限ぎりぎりまで使う必要はありません。テンポ良く、必要な情報をコンパクトにまとめるように意識しましょう。
動画で伝えたいテーマや内容を明確にしておく
YouTubeのショート動画を作成する際は、あらかじめ動画のテーマや内容を大まかにでも決めておきましょう。伝えたいことを端的に表現した構成にすることで、視聴者にとってもわかりやすいコンテンツになるでしょう。
YouTubeのショート動画を活用するメリット
YouTubeのショート動画を作成・投稿することで、投稿者にはどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、YouTubeのショート動画を作成・投稿して活用することによって投稿者が得られる3つのメリットを説明します。
1.チャンネルの登録者を伸ばしやすくなる
すでにYouTubeに動画を投稿している人であれば、YouTubeのショート動画を活用することで、自分のYouTubeチャンネルの宣伝効果が期待できます。
YouTubeのショート動画は、スクロールすることで次々と別の動画に遷移できますが、動画再生中は画面下部に投稿者の情報とチャンネル登録用のボタンが表示されます。そのため、ショート動画を観た人が「おもしろい!」と思ってくれれば、ワンタップでチャンネル登録をしたり、これまでに投稿した動画を観にきたりしてくれるでしょう。手軽に観られるからこそ、多くの視聴者との接点を持ちやすくなります。
2.通常の動画よりも投稿するハードルが低い
YouTubeのショート動画は最長60秒と時間が短く、スマートフォンアプリだけで撮影と編集、投稿ができます。内容にもよりますが、簡単なものなら思い立ってすぐに撮影、投稿できるでしょう。
通常のYouTube動画を投稿するのは難しい、時間が取れないという人でも、YouTubeのショート動画なら、気が向いたときにいつでも撮影して、投稿することができます。「これから動画投稿をしてみたい」という人も、本格的な動画投稿の前に、手軽なYouTubeのショート動画に挑戦してみるといいかもしれません。
3.YouTubeショートファンドによる収益化を狙える
YouTubeのショート動画は、2023年から本格的に収益化がスタートしました。
以前は、審査に通過したクリエイターが報奨金を受け取る形での収益化が行われていました。しかし、2023年2月以降は、YouTubeのショート動画に対する収益化モジュールに同意することで、YouTubeのショート動画の視聴回数が広告収益分配に適用されます。これによって、より多くのクリエイターが収益化を狙えるようになりました。YouTubeを副業にしたい人にも、YouTubeのショート動画はメリットがあるといえるでしょう。
YouTubeのショート動画を作ってみよう
YouTubeのショート動画は、従来の動画に比べて投稿までのハードルが格段に低く、手軽に始めることができます。動画作成や投稿が気になっている人は、まず、YouTubeのショート動画に挑戦してみてはいかがでしょうか。
もちろん、これまでYouTubeに動画をアップしていた人も、新たなチャンネル登録者獲得にYouTubeのショート動画を役立てることができます。ぜひ試してみてください。