こんにちは。GMOペパボ EC事業部のシニアデザインリードの山林(やまりん)です。今回はSaaS型ECプラットフォーム「カラーミーショップ」のデザインチームやペパボ全体で取り組んでいるデザイナーの育成・成長支援について紹介します。
デザイナーのキャリアパスと求められるレベルの明文化
ペパボでは等級ごとにデザイナーに求められる能力レベルを定義しています。これにより自身が描くキャリアパスの次のステップに進むために必要なスキルや、現状との差分が明確になります。
また、デザイナーが独力で成果を出せるようになった先のキャリアパスにはふたつのラインがあります。
デザインスペシャリストライン
前回紹介した「スキルエリアシステム」のエキスパートスキルのいずれかで高い専門性を持つデザイナーは、スペシャリストとしてキャリアを築いていくことができます。段階としては、シニア→プリンシパルとなります。
シニア/プリンシパルデザイナーは、事業成長を目的に自身の専門領域での理想像を描きながら、それを独力またはチームと協力して推進していきます。
デザインマネジメントライン
デザイナーとしての専門性をより組織力向上に活かしたい場合、一般的にはデザインマネージャーと呼ばれる役割を担うデザインリードとしてキャリアを築いていくことができます。段階としては、デザインリード→シニアデザインリードとなります。
デザインリード/シニアデザインリードは、事業部のミッションやビジョン、目標達成に向けたデザイン戦略を策定し、それらの実行のためのチームマネジメントを行います。
ちなみに私は「シニア→デザインリード→シニアデザインリード」というキャリアを歩んできました。チームで成果を出すことにモチベーションを感じていること、デザイン思考をより広いスコープで活用したいと考えていたことから、デザインマネジメントラインが自分の思い描くキャリアと一致したためです。
個人と組織の成長を促すためのデザイナー育成
次に紹介するのは、デザイナーが有機的に成長していくための組織的な取り組みです。
入社時のオンボーディングプログラム
ペパボでは中途入社デザイナーのためのオンボーディングプログラムがあります。ペパボのデザイナーがデザインするものを図示した「ペパボデザインスキーム」や、デザインプリンシプルなどの共通言語の理解、スキルエリアを詳しく解説した講義が共通プログラムとして用意されています。
また、事業部ではサービスのドメイン理解や業務フローの共有、カラーミーショップのユーザーなりきり体験(ショップオーナーのペルソナになりきってプロダクトを使ってみる)などのオンボーディングが行われます。入社後数ヵ月は業務に慣れるため、OJT担当者と施策を進めます。