VIを機能させ、効率的に一貫性を保つための仕組みとは
使用しながらアップデートしていくVIアセット
VIアセットは揃えてから展開するのではなく、施策を進める中でVIを取り込み、必要なものをアセット化していくことで適用のスピードを落とさないようにしています。ADチームは日々手探りしながら進めていますが、柔軟に変えていけるところが自社事業のメリットであると感じています。
レビューによる品質担保
VIアセットと同様、コストや効用に合わせてガイドラインもアップデートしていけるよう、ハイレベル、ミッドレベル、ローレベルといったレベルを定義しています。初期段階では、ビジュアル制作を得意とするデザイナーが必要なコンテキストに合わせて少量のサンプルで制作する=ハイレベルガイドラインからスタートし、レビューによって一定の品質を保つようにしています。
また、レビューをするうえでの「カラーミーショップらしさ」や「クリエイティブの良し悪し」の判断基準の言語化、共通認識をつくる取り組みとして、定期的にクリエイティブ評価会を開催しています。
コンポーネントによる一貫性と実装の効率化
VIをサービスサイトに実装する際、デバイスやウィンドウサイズが異なっても一貫した見えかたになるよう、UXエンジニアが調整を行っています。さらに各コンテンツの共通部分をコンポーネント化することで、体験の一貫性に加えて実装作業を効率化することができています。
VI刷新に取り組んだ1年間の成果とこれから
成果を定量的に測ることは難しいですが、定期的に行っている認知調査などから、コミュニケーションの質は向上したように感じています。また、VI刷新でビジュアルのコンセプトが明確になったことにより、各クリエイティブの一貫性が向上しただけでなく、表現の幅も広がりました。個人的に良かったと感じている点は、「カラーミーショップ」というブランド名を体現したカラー展開や表現ができるようになったことです!
新たに見えてきた課題
サービスサイトへのVI展開を進めていますが、既存コンテンツに当てはめると使いかたが異なり一貫性が保てないケースもあるため、今後調整していく必要があります。また、現在はADチームのレビューによって品質を担保していますが、ガイドラインやアセットを育てることで、外部パートナーを含むデザイナーがイメージを形にしやすいようにVIを活用できたり、スケールさせたりするための仕組みづくりも力を入れていきたいと考えています。
次回は、プロダクトデザインにおける一貫性を保つ仕組みづくりについてお伝えする予定です。お楽しみに!