Repro、マーケティングプラットフォームから“CEプラットフォーム”へ 総額約30億円の資金調達を実施

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2020/02/14 09:00

 Reproは、シリーズCラウンドとして、新規投資家および既存投資家を引受先とした第三者割当増資、みずほ銀行などからのデットファイナンスを合わせ、総額約30億円の資金調達を実施した。

 またReproは、企業と顧客の継続的な関係構築を支援するサービスとして「CE(カスタマエンゲージメント)プラットフォーム」へ進化していくことを発表した。

本ラウンドにおける投資家たち(写真前列左より:YJキャピタル堀氏、Repro平田、YJキャピタル湯田氏、写真後列左よりDGDV中島氏、ジャフコ井坂氏、SBIインベストメント田中氏、NTTドコモベンチャーズ稲川氏、KDDI中馬氏)
本ラウンドにおける投資家たち(写真前列左より:YJキャピタル堀氏、Repro平田、YJキャピタル湯田氏、写真後列左よりDGDV中島氏、ジャフコ井坂氏、SBIインベストメント田中氏、NTTドコモベンチャーズ稲川氏、KDDI中馬氏)

 同社はこれまでに株式会社DGベンチャーズ、株式会社VOYAGE GROUP、株式会社ジャフコ、株式会社SHIFT、エンジェル投資家から約4.5億円の資金調達を実施しており今回の調達で累計調達総額は約35億円となった。

Reproは“マーケティングプラットフォーム”から“CEプラットフォーム”へ

Reproの変遷
Reproの変遷

2015年にアプリの分析ツールとしてリリースした「Repro」は、2016年にマーケティング機能を追加、2018年にはウェブにも対応し、ウェブ・アプリのマーケティングプラットフォームへと変革。2019年には国外初の拠点をシンガポールに開設し、東南アジアへ進出した。

近年、サブスクリプション、OMO、IoTと、顧客を囲い込むためのビジネス戦略や仕組みが世界中で広がりをみせており、従来の手法では顧客の維持、獲得が困難な消費体験の変革期に突入している。

顧客と継続的な関係構築を図るエンゲージメントマーケティングの重要性が増していくことから、同社はこれまでの実績をふまえ、収集するデータ領域およびコミュニケーション手段を拡大をしていくこととした。

従来より扱ってきたウェブ・アプリデータに加え、オフラインやIoTなどのデータを取り込み、AIを活用して顧客1人ひとりに最適なチャネル、タイミング、内容のコミュニケーションを図り、エンゲージメント向上に貢献できるプラットフォームとして進化する。

同社は企業からの不要なコミュニケーションをなくし、世の中がより顧客視点のモノやサービスで溢れ、1人ひとりが快適な生活を送ることのできる未来づくりに貢献していく。

資金調達の目的

今回調達した資金の主な使途は以下のとおり。

  1. グローバル開発体制の強化
  2. シンガポール法人に続く海外拠点の開設及び体制強化
  3. グローバルマーケティングの強化