360Channelが運営する総合VRプロデュース事業であるVR PARTNERS事業部は、損害保険ジャパンにて、社員が顧客の事故の状況を理解し再現するスキルを向上するため、自動ブレーキ作動のVR体験ができる「VR疑似研修」の撮影・システム構築を担当したことを発表した。
コンテンツ作成の際は、損保ジャパンが保有する研修施設「守谷トレーニングセンター」にて実際の車と障害物を用意し、①車内(ドライバー視点) ②側面 ③俯瞰の3視点の撮影を行った。
視点を決めるにあたり、実際の車と障害物のルートの距離を計測し、VRで体験したときに自然な体験になるよう設計のうえ、撮影を実施。加えて、VR空間内で訴求したい“自動ブレーキがどのように起動するのか”が明確にわかるよう、デザインやその位置調整を突き詰め、自然なVR体験になるようUIを設計したとのこと。
同コンテンツは、①後退時 障害物回避編 ②後退時 障害物衝突編 ③前進時 障害物回避編 のみっつのコンテンツをスタンドアローンVRヘッドセットであるOculus GOを利用して体験可能なアプリケーションとなっている。
同コンテンツを社員にVR体験させすることによって、運転者目線を疑似体験し、自動車の動きや交通事故の状況をよりリアルに体感して状況把握能力を高めるとともに、顧客からの事故状況をヒアリングした際に、正しく理解して再現できることを目的としている。
従来、自動ブレーキの作動研修は特定の研修所に行き、実際の自動車を手配し、その講習・運転ができるスタッフを必要としており、多くの工数を要していた。今回開発・提供したVRシステムにより、研修所ではなく、自社の各拠点など、より多くの場所での研修が可能となるとともに、研修とほぼ同じようなリアルなVR体験によって、より効率的な研修の実施および自動ブレーキ研修の内容理解の促進に寄与するとのこと。