パナソニックは、組織やグループの感染症クラスター発生防止につなげるため、グループ健康管理スマートフォンアプリ「OND'U(オンド・ユー)」を開発し、トライアル版の提供を開始した。同アプリにより、日々の検温や体調を容易に記録でき、グループ内でのコミュニケーションを取ることもできる。グループ全体の健康意識を高め、感染症に負けない組織づくりへお役立ちとして貢献していく。
新型コロナウィルス感染拡大による社会変化から、私たちの生活は基本的な感染防止策およびニューノーマルを徹底しながら、社会活動を続けることが余儀なくされている。実際の管理・対策方法は、紙による手書き記入が多く、陽性者が発生した際に記録を辿るのが大変であったり、忙しい管理者が社員やメンバーの体調不良を見逃したことによるクラスター感染が起こったりするなど様々な課題がある。
同社は、グループ内で体調報告をし合うことで日常のくらしに健康管理を定着させ、感染症に立ち向かえる強い組織・社会づくりへの貢献をめざしたグループ健康管理アプリを開発。今回、社内での実証実験を実施し、一定の効果が認められたことから、トライアル版として無償での提供を開始した。
企業の職場をはじめ教育現場(保育、学校、学童、部活、塾など)や高齢者施設など集団生活が必須の現場や、マラソン大会やスポーツ大会、そのほかイベント、飲食業、観光業、警備業、接客業などさまざまなシーンで利用することができる。
同アプリの特徴は、次のとおり。
日々の体温・体調/発熱時の行動を簡単記録
- 日々の検温結果の入力だけではなく、風邪や感染症に見られる症状も容易に登録でき、発熱
- メッセージ欄を活用し、グループ内のコミュニケーションを活性化。
グラフ表示で容易に健康履歴を把握
- 体温のグラフ表示の切り替え(日・週・月)ができ、発熱や解熱時期など経過を容易に確認が可能。平均体温も同時に表示され体調把握にも便利。
グループの健康を手間なく管理
- ひとつのグループで最大100名のメンバーを管理。メンバーには体温の数値ではなく、信号機のカラー表記でプライバシーにも配慮。
- グラフ表示でメンバーの体調変化を一目で確認が可能。症状の記録もマークで表示され、管理者は日常的に不調の訴えのある人の発見や体調面を考慮したメンバーのマネジメントが可能。
- 発熱者や症状登録者は上位に表示する機能も搭載し、徹底的に体調不良者の見落としを防止する設計。
スマホがない家族も使える
- スマートフォンを持たない小さい子どもや高齢者の健康管理は、サブIDを設定し、容易なアカウント切り替えで代行入力が可能。
利用について
- トライアル期間は、100名×10グループまで無料で利用可能。(通信料はユーザ負担)
- メンバーの登録も容易。グループ管理者が新規グループを作成し、生成されるグループIDをメンバーに共有。招待を受け取ったメンバーは、グループIDを登録することでグループに参加できる。
- クラブ活動のクラス単位や組織の課や係でグループ分けも可能。