メガソフトは、同社が開発するiOSアプリ「テキストエディター LiquidLogic」に「Gitバージョン管理」機能と「ファイル比較」機能を新搭載し、AppStoreにて公開した。同バージョンよりAppleシリコン搭載のMacでも利用可能となった。
これによりiPad、iPhone、新Macで、同じエディターでテキストファイルを編集し、編集内容を共有できるようになる。
Gitバージョン管理機能を搭載
今回システム開発やウェブ制作で扱うファイルの管理・共有に広く使われている分散型のバージョン管理システム・Gitのクライアント機能をテキストエディターに搭載、Gitによる本格的なバージョン管理が可能となった。
GitHub(Gitを利用して、プログラムのコードやデータを管理・共有できるようにした開発者向けのサービス)などのサービスのリモートリポジトリからローカルにクローンを作成、テキストファイルを編集して、リモートリポジトリにアップロードするまでの一連の操作を「LiquidLogic」だけで実行できる。
更新された箇所の明示もファイル比較機能で実現する。
「テキストエディター LiquidLogic」がGitバージョン管理機能を搭載することにより、iPad・iPhone、新Macでプロジェクトへ本格的に参加できるため、場所を選ばない働き方を実現できる。(有料版では実行可能。無料版ではクローン作成やローカルの編集のみ実行可能
ファイル比較機能搭載
ふたつのテキストファイルの内容を比較して、相違行・相違文字をわかりやすく明示するファイル比較機能を搭載。相違行がファイルのどの辺りにあるか把握して連動スクロールできるマップバーや、相違ブロックを瞬時に合わせる機能を比較用バーに装備している。ふたつのファイルを見比べながら、軽快に編集作業が行える。(有料版で実行可能。無料版では1日1度だけ実行可能)
またiPad・Macでは、エディター画面にファイラーのサイドバー表示ができるように。これまでのように画面全体をファイラーに切り替えることなく、クラウドやサーバー上のフォルダーやGitのローカルリボジトリの内容を把握でき、ファイル操作がスムーズになる。
LiquidLogicの主な機能
- 複数ファイルをタブで切り替えて表示・編集
- ふたつのファイルを同時に表示できる画面分割
- Perl正規表現にも対応したリアルタイム検索
- grep検索(指定フォルダーのファイルの中の文字列を検索)に加えgrep置換を搭載
- HTML、XML、CSS、JavaScript、PHP、Perl、Ruby、C++など14の言語に対応
- 言語に合わせてシンタックスハイライト表示
- カーソル移動や記号、括弧、数字、全角スペースなどが入力できる移動/入力バー
- Unicode、シフトJIS、EUCの文字コードに対応し、文字コードや改行コードの変更が可能
- ふたつのファイル内容を比較し相違箇所を明示するファイル比較
- ファイラーを搭載。複数オープンや各種ファイル操作が可能
- iPad・Macではエディター画面の左側にファイラーのサイドバー表示
- SMB接続に対応。サーバーやNASデバイスのファイルを直接編集
- FTP/FTPS/SFTP搭載。ダウンロード/アップロードやファイルの直接編集にも対応
- iCloud、Dropbox、Google Drive、OneDriveなど各種クラウドのファイルを編集可能
- ブラウザーを搭載。ウェブページの表示を確認しながら編集が可能
- ブラウザーからHTMLソースをダウンロードしてエディターで編集を実現
- HTML、CSSの要素を階層表示して変更の確認ができる開発ツールを搭載
- SSHターミナルタブで、OSのコマンドを入力して、保守作業やバッファの文字列の選択やコピーが可能
- SSHターミナル画面からサーバー上のテキストファイルをダウンロードしてエディター画面で編集・保存してアップが可能
- Gitバージョン管理機能を搭載
- タッチ操作に加えキーボードのショートカットに対応
- App内課金で有料版にアップグレード
- Appleシリコン(M1)搭載のMacで利用可能