ウェブフォントサービス「FONTPLUS」、日本語約物が連続した際の「アキ」を調整する新機能リリース

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2021/06/22 05:00

 SBテクノロジー(以下、SBT)は、同社のウェブフォントサービス『FONTPLUS(フォントプラス)』に、日本語における句読点・括弧類などの「約物」が連続した際に、その前後関係に応じて字間を詰めたり開けたりする処理を施せるようウェブフォントに新機能を追加し、提供を開始した。現在FONTPLUSを利用中のユーザーは、追加費用なく利用可能だという。

ブラウザでのデフォルト(上)と、chwsを有効にした状態(下)
ブラウザでのデフォルト(上)と、chwsを有効にした状態(下)

 日本語の組版では通常、句読点や括弧類などの「約物」が連続した場合、その前後関係に応じて字間を詰めたり開けたりする文字詰め処理を施す。しかし現状のウェブにおいては、この文字詰め処理を標準的な手法で実現することができず、日本語ウェブタイポグラフィの課題のひとつとなっている。

 FONTPLUSでは、この課題を解決するために、OpenType機能の「chws(Contextual Half-width Spacing)」と「vchw(Vertical Contextual Half-width Spacing)」を組み込んだウェブフォントを開発。Chws/vchwは、それぞれ横書きと縦書きのテキストにおいて、日本語の約物が特定の組み合わせで連続した場合のアキを調整する機能となる。

対応する約物の組み合わせ

 Chws/vchwの機能を利用するには、JavaScriptスニペットにパラメータを追加いただき、CSSで該当箇所の〈font-feature-settings〉プロパティの値に指定するのみとのこと。