Takram×日立、自然と人間の復興のための「3つのトランジション」を新たなウェブ体験で表現

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2021/11/24 10:37

 Takramがクリエイティブ・ディレクションを担当したウェブサイト「自然と人間の復興のための3つのトランジション」(Three Transitions for a Nature-Human Recovery)が公開された。これは、COP26(国連気候変動枠組条約第26回締約国会議)に「プリンシパル・パートナー」として参加する日立製作所(以下、日立)の会場ブース(イギリス・グラスゴー)において先行展示されたもの。

ウェブサイト「自然と人間の復興のための3つのトランジション」(Three Transitions for a Nature-Human Recovery)

日本語:https://threetransitions.earth/ja

英語:https://threetransitions.earth/

 このウェブサイトは、日立の研究開発グループが進めている、目指すべき持続可能な未来への変革に関する研究と対話から生まれたもの。ここでは、「気候(Climate)」、「生物多様性 (Biodiversity)」、「人間の生活 (Human Life)」という現代の自然と人間のありかたに関わる3つの領域におけるトランジション(移行)をテーマに、「私たちが欲しい未来」へとトランジションを起こすための具体的な道筋を提案している。

 気候変動や生物多様性に関わる危機は、私たち人間が生活の質を高めるために行ってきたあくなき努力が、自然という私たちの生活の土台そのものの破壊に結びついていたことをはっきりと教えている。私たちは「自然を破壊する」生きかたから離れ、「自然を回復する」生き方を目指すべき時代に入っていると言える。これまでの産業、経済、技術、日々の生活に関わる「常識」を批判的に見直し、あらゆる人々と対話を続けながら、自然と調和する文明を建設することが、新たな時代の挑戦となる。

 気候変動や生物多様性への関心が高まる今、Takramは日立とともに、このプロジェクトを通じてあるべき世界を想像し、あらゆる人々と行動を開始するための思索や対話のツールを提供したいと考えている。

 今後、このウェブサイトをもとにしたオンライン・イベントをイギリス、日本それぞれにおいて企画している。

気候変動(災害disastrous→安定stabilised)、生物多様性(破壊destructive→restorative回復)、人間の生きかた(収奪extractive→公正just)という3つの転換をそれぞれの対照的な世界のありかたを通じて示す。
気候変動(災害disastrous→安定stabilised)、生物多様性(破壊destructive→restorative回復)、人間の生きかた(収奪extractive→公正just)という3つの転換をそれぞれの対照的な世界のありかたを通じて示す。
それぞれのトランジションでは、「私たちが今いる世界」と「私たちがほしい世界」について、詳細なテキスト、鮮やかなイラストレーション、アンビエンスを伝えるサウンドを通じて表現。
それぞれのトランジションでは、「私たちが今いる世界」と「私たちがほしい世界」について、詳細なテキスト、鮮やかなイラストレーション、アンビエンスを伝えるサウンドを通じて表現。
それぞれのトランジションの実現のための道筋を、障害(obstacles)と解決策(breakthroughs)の組み合わせによって明示。
それぞれのトランジションの実現のための道筋を、障害(obstacles)と解決策(breakthroughs)の組み合わせによって明示。
それぞれの障害や解決策についてより理解を深めるためのリソースも参照可能。
それぞれの障害や解決策についてより理解を深めるためのリソースも参照可能。

 ウェブサイト内のコンテンツの一部は、日立と共同で推進したリサーチ・プロジェクト「Transitions to sustainable futures」において、さまざまなサステナビリティ・リーダーとの対話を通じて導いた9つのトランジションにもとづいている。