ベネッセホールディングス(以下、ベネッセ)は、メンバーズ、ビービットと共同で、生成AIを活用した次世代型Webサイトプロジェクトを開始した。同プロジェクトにより既存のWebサイトの業務プロセスを抜本的に改革し、顧客体験の向上ならびに、生産性向上を実現する。
背景・概要
ベネッセはグループパーパス「誰もが一生、成長できる。自分らしく生きられる世界へ。ベネッセは目指しつづけます。」の実現に向け、2023年5月に「変革事業計画」を発表した。既存のコア事業変革のひとつとしてコスト構造改革を掲げ、マーケティング基盤において組織の枠を超えた業務の一元化・BPR推進を掲げ、生成AI技術を活用することで「人」が担うべき領域の適正化を進めている。
今回ベネッセが主体となり、「進研ゼミ」ウェブサイトにおけるデジタルマーケティング業務において、メンバーズのデジタルビジネス運用支援のノウハウと、UXデザインコンサルティングに実績をもつビービットの技術支援により、「次世代型Webサイトプロジェクト」を開始し顧客体験の向上と、生産性の向上を実現する。
生成AIを活用した「次世代型Webサイトプロジェクト」について
これまでの人的な工数が多く発生していたWebサイト制作・運用業務において、生成AIを活用することにより業務効率化を図る狙い。また、プロンプトの知見・ノウハウや自動生成の精度を高めることで既存のWebサイトの業務プロセスを抜本的に改革し、顧客体験の向上ならびに、生産性向上を3社で実現する。
サイト・広告制作プロセスの抜本的改革
生成AI活用により、制作プロセス全体を抜本的に改革
ライティング業務の自動化
顧客にとってわかりやすい説明文や、適切なワードを自動生成により、作業工数を大幅削減する。
画像生成業務の自動化
さまざまなユースケースに対応できる画像生成のプロンプトの開発。
顧客コミュニケーションの個別化
チャットによるコミュニケーションなどで生成AIを活用し、顧客の困りごとを幅広く・スピーディーに解決する。
生成AIを活用したPDCA高速化
生成AIによる改善の提案・検証を自動化することで、理想的なサイト改善PDCAを可能にする。
共同プロジェクト開始にあたってのコメント
株式会社ベネッセホールディングス専務執行役員 CDXO 兼 Digital Innovation Partners本部長 橋本 英知氏
本プロジェクトの目的は、生成AI技術を導入することではなく、これからの事業成長のために、Webサイト制作・運用における業務プロセスを抜本的に変革し、お客様にとっての利便性を圧倒的に高めていくことが目的です。その実現のために、まずは、新しい技術や環境変化に迅速に対応し続けられる運営体制に刷新します。3社の得意分野を活かし、また、新たなパートナーにも参画していただきながら、この変革を実現していきます。
株式会社メンバーズ 代表取締役 兼 社長執行役員 髙野 明彦氏
メンバーズにはグループ全体で2,500名を超えるデジタルクリエイターが在籍しており、ベネッセ様をはじめとするお客さま企業にデジタルビジネス運用支援を行っています。その全社員が生成AI等の先進技術を高いレベルで使いこなすことで、お客さま企業のデジタルビジネス運用の実行精度・速度と顧客体験価値を最大限に高めることが可能になると考えています。今回のベネッセ様、ビービット様との取り組みにより、AI活用を前提とした新たなデジタルビジネス運用支援のあり方を確立してまいります。
株式会社ビービット 代表取締役 遠藤 直紀氏
生成AI技術を活用することで、デジタル領域の業務プロセスを大きく効率化できることは間違いありませんが、我々3社が得意分野を活かして協働することで、効率化を超えてより高品質なエクスペリエンスの提供を実現していくことを目指します。教育・介護領域のリーディングカンパニーであるベネッセ様と、デジタルビジネス運用のプロフェッショナル集団であるメンバーズ様と、タッグを組んでこの挑戦ができることを大変嬉しく思っています。