武蔵野美術大学とメルカリの研究開発組織「mercari R4D」(以下、R4D)は、循環型社会に向けた人の行動変容と習慣化を促す価値共創のデザインプロジェクトを実施する。
「mercari R4D」は2017年12月に設立された、社会実装を目的とした研究開発組織。メルカリが目指す限りある資源を循環させ、あらゆる人が可能性を発揮できる社会の実現に向けて、産業界やアカデミア、国といった枠を超えてコミュニティをつなぎ、科学技術の力で複雑な社会課題を解決するCo-Innovation的アプローチを推進している。
プロジェクト概要
サービスをデザインすることは簡単なことではなく、とくに近年では循環型社会に向けたデザインも求められるようになり、さらに難しくなっている。循環型社会に向けた議論としては、資源視点で素材やエネルギーなどをどう循環させれば良いか、もしくはマクロな視点で社会はどのように変化すべきかといった議論は活発になされている。その一方で、個々人の視点に立ち、サービスを利用する当事者やサービスの提供者はどのように循環型社会に向けた行動を促せるかということも考える必要がある。
同プロジェクトは、ひとつのアプローチとして価値共創に着目し、R4Dと共同で実施。メルカリが提供するサービスを題材に、利用者の循環型社会に向けた行動を促すために、武蔵野美術大学の造形構想学部クリエイティブイノベーション学科(以下、CI学科)の学生とメルカリがサービスについてともに考え・創る仕組みをデザインすることを目標としている。
mercari R4Dについて
「mercari R4D」は2017年12月に設立した、社会実装を目的とした研究開発組織。「まだ見ぬ価値を切り拓く」というミッションのもと、メルカリが目指す限りある資源を循環させ、あらゆる人が可能性を発揮できる社会の実現に向けて、産業界やアカデミア、国といった枠を超えてコミュニティをつなぎ、科学技術の力で複雑な社会課題を解決するCo-Innovation的アプローチを推進している。
武蔵野美術大学学生が実践する社会課題解決
CI学科は、美術・デザインを学ぶことで身につく力「創造的思考力」を持って、社会の中で実践的に学ぶことを目的として、2019年に開設し、2023年3月に第1期生を輩出した。
CI学科の学生は、入学後2年間、本学鷹の台キャンパスで美術・デザインの基礎、フィールドリサーチ、イノベーションに関する歴史的背景を学ぶ。3年次からは、市ヶ谷キャンパスで、提携企業・自治体等と連携したプロジェクト型授業を通じて社会と共創していく。
本プロジェクトを含め、企業や自治体等と連携し、持続可能な未来社会について、さまざまな分野の専門家と対話しながら、実社会におけるさまざまな課題に取り組んでいる。